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総教えてくれる社会

・スマホひとつで何でもできる時代
そんな風に言われてずいぶんと久しいけども。
これほど情報が充実している環境なら、
今どきの学生は何を目指すにしても、
昔よりは恵まれている環境かもしれない。

例えば、音楽。
将来、クリエイターや歌手を目指す人がいたとして。
昔は作曲家なんていうのは
よくわからない職業だった気がする。
何となく機械を使って音を打ち込んだりしてるのは
わかるけど、専用の機械が必要で、
それは自分らとかけ離れた世界の話と認識してた。
ところが、今の時代なら、スマホひとつで、
そういった音の打ち込みだとか、
作曲スキルがアプリで全部完結できるらしい。
楽器演奏や歌にしても、
YouTubeで初心者でもわかるように色んな技法を
解説してくれる。
音楽アーティストなんていう空想の職業だったけど、
今の時代なら、"どうすればなれるか"は
比較的わかりやすくて、なれるかどうかは別にして、
そっちの方向に向かうには道が整備されてると思う。

これはスポーツも同じで。
昔はNBAは衛星放送を契約しなければ観れなかった。
この時点で、海外のトップ選手のプレーを
観るというのはハードルが高かった。
プレーを教えてくれるのも学校の先生だけ。
スポーツをする上で必要な身体作りなんて、
そんな発想すら無かった。
ところが、今なら、YouTubeでは、
海外選手のプレーが観れるだけでなく、
5分くらいで観やすく編集されてたりする。
こんなのを観てるだけでも、
思わず今すぐバスケットがしたくなる。
それに、大谷翔平選手が活躍すると、
その身体作りの秘訣なんかが
各メディアで取り上げられて、
偉大な成果の秘訣は普段の生活にあることも知れる。
1億総教えてくれる社会だ。

そんなことを考えていてふと思ったのは
今の50代〜60代のベテラン社会人からしたら、
今の若手は恵まれてると思ってるんだろうか。
仕事の効率化、売れる営業方法、
起業の仕方、独立の方法、こんな情報は
はいて腐るほど巷に溢れてる。
本気で仕事ができる人になろうと思って、
愚直にこんなハウトゥーを集めて実践していけば
自己実現はしやすいのかもしれない。
お金を稼ぐという意味では、
昔よりもかなり開かれている時代ということになる。

これは仕事に限らず、育児にも言えるなあ。
ありとあらゆる育児ハックは
ネット中に溢れている。
総じて、
どの世代にしても昔より恵まれているということだ。

「その人の意思次第でどうにでもなれるじゃん」は
ブーメランのように自分にも跳ね返ってきた。

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