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日曜画家の思う絵が上手いということとは

・ぼくは文字通りの日曜日画家として、
土曜日と日曜日、たまに平日の夜に
絵を描いているのだけど。
こんな日曜日画家でも、「絵が上手いこととは」
について思うことがあってね。

ぼくが描く絵というと、
適当に撮った、こどもたちが写ってる写真なんかから
あぁ、なんか絵になりそうだなっていうのを選んで、
模写してるわけです。
全く描けなくて途中でやめちゃうのもあるし、
案外と上手く描けた気がする出来のものもある。
iPadでのお絵描きは、ズームで拡大したり、
ひとつ前に戻って描き直したり、
筆圧を変えたり、ペンの種類を変えたり、
文明の力を駆使することで、
それなりの仕上がりにはなります。
でも、写真に写ってるとおりに、
リアリティを追いかけようとすると、
全体のバランスに矛盾が生じて、
描き切るのはやっぱり難しいなあと実感するのです。

それでね。
たまに、ピカソとか、マティスとか、モネとか
誰もが聞いたことのある画家の絵画を
模写してみることがあるんだけど、
これがね、格段に描きやすいんですよ。
思うにね、絵として描きやすいのは
構図がしっかりしてるからなんだろうね。
ただ、目に写った風景を模してるだけじゃなくて、
人と人の位置とか、
なんとなく描かれてるような椅子やテーブル、
全部構図の基礎に基づいて、頭の中で再配置を
してから描いているんだろうね。
それは素人のぼくがなんとなく撮った写真なんかより
よっぽど絵としては描きやすいわけなんだよ。
もちろん絵を見る方も気持ちがよい。
人の顔とかもよく特徴が捉えられてて、
上手に描かれてるんだけど。
近づいて見てみると、
大雑把に色が置かれてるだけだったりね。
でも、そのタッチには迷いがなかったり。
とても綺麗に描かれてるガラスの絵も、
光が反射してる部分は、ただ白い絵の具が
置かれてるだけだったりね。
それでも、全体でみるとすごく自然体で、
質感の違いが見事に表現されてる。
これが技術なのかと、脱帽するばかりです。

絵を描くにも頭をいっぱい使うんだなあ。

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