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こどもが連れてってくれる新しい世界

・うちから保育園まではおよそ500メートルくらい。
季の移ろいを景観から感じるには充分過ぎる距離だ。
4歳半の娘がいて。
おととしは地面に落ちた桜をなんとなく拾ってたのが
去年はお花が綺麗だねと木を見上げるようになった。
今年はというと、おなじお迎えの時間でも、
春になると陽が長いことに気づいて、
「お迎えなのにまだ朝だねー」なんて言ってる。
毎年、気づくことがふえていって、
春の趣をひとつずつ重ねていっているようだ。
2歳になったばかりの下の娘は、
まだなにがなんだかよくわかっていないらしい。

商業施設のイベントスペースに、
冬になると仮設されるアイススケートのリンク。
あれを見かけては「やりたい」と言い始めたのが、
3歳になった頃。アイススケートはどうやら4歳から
のようで、「もうちょっと大きくなってからだね」
なんて話していたのが、去年の11月に4歳を迎えて。
12月に念願のアイススケートに行くことになった。
ぼく自身はアイススケートの経験は人生で1度もなく
商業施設に組み立てられてるそれも、
今までの人生では景観の一部でしかなかった。
それが娘からの思わぬ誘いで、
突然に初体験となるのだからおもしろい。
ものごころがつき始める時期の娘に、
いろいろと経験をさせてあげているつもりが、
いつのまにか、娘が夢中で手を引っ張って
ぼくを新しい世界に連れていってくれるその後ろ姿に
なんだか、思わず涙が出そうになってしまった。

去年の夏はよみうりランドの大きなプールに行って、
とても楽しかったから、今年も行く予定だ。
子の成長とともに行ける場所がどんどん増えるのも、
スーパーファミコンのRPGゲームの世界のようで、
これまたおもしろい。

これを書いて思い出すだけで、
あぁ、またうるっときてしまうんだよなぁ。

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