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憧れ 原動力

・10代の頃というのは感受性が豊かで、
色んな人に影響を受けて、憧れを抱いてた。
興味のあるものは貪欲に調べて、
色々な知識も吸収していた。
色んな憧れから、自分に取り入れられるものは
取り入れて、今は無理だけどこうありたいと
思うものはそれを目指していって、
ちょっと違うなと思ったものはそのままにして。
こんな具合に取捨選択を繰り返していくと、
なんとなく自分らしさみたいはものが
構成されていった。

歳を取っていくと不思議なもので、
かつては広かった「憧れのストライクゾーン」
みたいなものが狭くなっていく。
昔から憧れてた人も、
グラデーションを織りなして興味が薄れていったり、
そもそも、かっこいいとか素敵だなと思うセンサーが
あんまり反応しなくなっていく。

憧れに向かって進むことで、
自分らしさは少しずつ構成されていっていたのに、
憧れの対象がなくなっていくと、
なんだか、成長すら止まっているような気がする。
思えば、学生時代に受験勉強を一所懸命したのも、
憧れが突き動かしていたように思う。
おしゃれをしたりするのも、
憧れのあの人のようになりたい一心だ。

憧れは原動力で、
誰かを羨ましく思う気持ちがなくなってからが
年老いていくのかもしれない。

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