【手術の名医たち】脳疾患治療 脳血管内治療の発展と共に歩み最新手技の確立に力を尽くす 石井 暁
黎明期から脳血管内治療に触れその普及を確信する腕や太ももから通した管を通じて、脳内の血管を治療する脳血管内治療。近年では、脳動脈瘤や脳梗塞に対する重要な治療手段として広く行われるようになってきた。医師になって以来、その発展とともに歩んできたのが石井暁医師だ。石井暁医師が研修医だった頃は、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術のための機器が国内に導入されたばかりという、脳血管内治療の黎明期にあたる時期だった。当時既に、脳動脈瘤に対して開頭手術は確立されていたが、脳の奥深くに生じたものなど