【肝胆膵がんの名医】肝胆膵外科の進展の中、高度な技術と患者本位の姿勢を培う 上坂 克彦
病変周囲の構造を立体的に把握する能力が求められる肝臓や胆道、膵臓に生じる肝胆膵がんは、治療が難しく予後も厳しいことから難治がんの代表とされている。その手術を専門とし、特に難関といわれる肝門部胆管がん手術の実績も重ねているのが上坂克彦医師である。
肝胆膵外科の難しさ。上坂医師は理由として臓器の構造の複雑さを挙げる。「肝臓や膵臓の内部には細胞が詰まっていて中が透けて見えません。その上、肝臓には動脈や静脈、門脈などの血管や胆管が通い、周囲に臓器が密接しています。出血を避けながら