【手術の名医たち】心臓手術 洗練されたチームでより無駄のない手術を目指す 田端 実
ボストンで出会ったMICSを心臓外科医としての強みに心臓手術における、目覚ましい進歩の一つとして、僧帽弁、三尖弁、大動脈弁の疾患や心房細動などの手術の際に、大きく開胸することなく心臓にアプローチするというMICS(低侵襲心臓手術)が挙げられる。この手術をライフワークとして取り組んでいるのが田端実医師だ。心臓血管外科は、執刀医として独り立ちするまでに時間を要すると言われている。そうした状況の中、若くしてMICSを含めた心臓手術に精通し、現在42歳で年間300例を超える心臓手術を