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戦国無双5を語る。キャラクター編⑤

こんにちは。jmbdです。今回も戦国無双5のキャラクターについて語っていきますが、これまではキャラ変更失敗について取り上げてきましたが、今回は個人的に成功しているなと感じたキャラを取り上げていきます。その人物は毛利元就です。

史実の毛利元就

毛利元就は元は安芸の国人衆出身でしたが、毛利家の家督を継いだ後、その頭脳を遺憾無く発揮します。1540年の吉田郡山城の戦い、1551年の厳島の戦いは自軍が寡兵ながらも敵軍内部分裂の画策、挟撃、奇襲作戦を用いて合戦に勝利します。第二次月山富田城の戦いでは、尼子軍の投降兵の処断による兵糧攻め、内部崩壊を誘うなどこの合戦でも策略を張り巡らせ勝利しています。また内政においても優れた手腕を発揮します。特に有名な毛利両川体制。元就は自身の息子達を周辺の有力一族の養子に差し出し、一族乗っ取りと勢力拡大を狙いこれに成功しております。その後次男の吉川元春、三男の小早川隆景が山陽、山陰の統制、毛利本家の補佐を担いました。結果、毛利家は中国地方の覇権を握る程の大名にのし上がました。

戦国無双シリーズの毛利元就

左側が4・真田丸 右側が5の毛利元就

4・真田丸までの毛利元就は史実通り策略、謀略に優れた武将として描かれています。また「三本の矢」の逸話から武器は弓を使って戦います。性格は謀が得意ゆえに自身を悪人と称していますが実際は温厚で家族思いな性格であり隠居後も家臣からの厚い信頼を得ている人物です。他にも歴史家を目指している一面が描かれています。作中でも元就の書斎は書籍や紙の山で埋まっています。

戦国無双3・4のムービーシーン

また歴史に対して元就は今の歴史は勝てば官軍の考え、言い訳、正当性の道具として使われている事に違和感を感じており、本来は世の安寧、未来のために使われるべきだと考えています。元就が歴史を学んでいる理由は戦乱の世と泰平の世の仕組みの理解、歴史のあり方、元就が考える平和な世などが挙げられます。

戦国無双4の流浪演武より

一方5の毛利元就は歴史家の一面は完全撤廃され老獪な策略家の一面が前面に出ています。好好爺な性格と雰囲気から冷徹で狡猾な老人に変化しております。また天下泰平に一切興味がなく、毛利家の安寧と繁栄の為にあらゆる手段を用いて生きているなどより史実に近い人物となっています。(ifシナリオでは毛利家繁栄の為に幕府や将軍をも利用する発言をしております。)
声優さんの演技も相まって全くの別人に変貌しております。(cvは前作から続投で石川英郎さん)

5での元就のイベントシーン

両者を比べた結果、私は5の元就の方が良いと感じました。理由としましては前作までの元就は人物像は別に嫌いではありません。歴史好きな一面も1つの個性ではありましたが、当時プレイしていた自分の中ではあまり記憶に残るキャラではありませんでした。
一方5の元就は謀略家としての面に振り切った人物像になった為、プレイした印象としてはずる賢い老人だが大名としての威厳と怖さを兼ね備えている印象でした。家族の為にあらゆる手段を尽くす点は真田丸で登場した真田昌幸に少し似ています。また5では史実でも対立関係にあった山中鹿之介の実装も1つの要因です。5では鹿之介は主人公の1人明智光秀の相棒キャラである為ストーリー内で毛利は一貫して敵役の立場です。だがこの立場が元就の強さと怖さをより強調する効果になりました。私の中では毛利元就は謀将のイメージが強かった為このキャラ変更は成功しているなと思いました。

真田昌幸と山中鹿之介


今回は毛利元就について語りました。皆さんはどう思いましたか?最後までご覧いただきありがとうございました。

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