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取引所取引 清算 〜売買債務の履行方法 1

取引所取引による売買においても、約定が成立しているのであれば、ある銘柄を売った側の証券会社(取引所会員)と買った側の証券会社(取引所会員)がいます。

売買である以上、売り手は買い手に対し株券等の引渡しを、買い手は売り手に対し買付け代金の引渡しをしなければなりません。

2当事者間の頻繁な取引であれば、相殺することにより、債権債務関係を簡素化することは比較的容易です。

しかしながら、証券会社は、自己の注文と対当したのがどの証券会社のどの注文かは通常わかりません。

物理的に、2当事者間の取引に引き直すことが可能だとしても、大量の顧客を抱える証券会社にあっては、日々、債権債務の額は億単位にのぼります。

また、例え話に近くなりますが、2当事者がどこかの場所で対面して、株券の束と紙幣の束を同時に交換するわけでもないので、どちらが先に債務を履行するかという重大な問題もあります。

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