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悪いことが起きた時、これを見てください

私の父親は昔ながらの亭主関白で、自分の考えを上から押し付けるタイプの人でした。

両親ともに働いていたのですが、父は家計にはお金を入れることなく、母だけの給料で生活をやりくりしていました。

まさにやりたい放題

ちょっとでも逆ったりすれば、暴力があって私の小指は今でも後遺症が残っています。

誰も逆らえない絶対的な存在でしたので、家庭環境は暗いイメージしかありませんでした。

私は父が嫌いでした。


そんな父親の元に育ちましたが、ある出来事がきっかけで父は大きく変わりました。

一見すると悪いことでしたが、後になって考えてみると、その出来事がなかったらもっと不幸になっていただろうなと思います。


父を変えた大きな出来事

『三つ子の魂百まで』と言われるように、人間はなかなか変わることができません。

一生懸命変えようと思っても難しいです。


それは、人間には顕在意識と潜在意識があるからです。

表に出ている顕在意識で変化しようと思っても、潜在意識で変化することを望んでいない場合が多いのです。

特に、人生経験が豊富な中高年にとってはなおさらです。


ですが、変化することもありえます。

それは、人生においてもの凄く大きな出来事があったりすることをキッカケとした場合など。

私の父もこれに当てはまるケースで、大事件が起きることでガラッと変わりました。


事件とは、会社のお金を横領してしまったことです。

最初は返すつもりで私的流用してしまったそうですが、そのまま部署移動となり発覚しました。

間もなく定年を迎え、後は退職金で悠々自適な老後が待っているといった状況であったはずなのに。

もちろん退職金は無くなり、人生の計画は狂いました。


それまでスーツを着て事務職しか経験したことのない父が作業着で市場での仕事になり

朝の3時から夜の11時まで働くという過酷な状況になりました。


私は急激に痩せていく父を見て、可哀想に思いました。

そこで私がもっと父に合う仕事はないものかと、ネットを使って探して紹介するようになり、
それまであまり会話のなかった父と、いろんな話をするようになりました。

そして傲慢だった父が変わりました。


幸せそうな両親

父の変化は、夫婦間でも見られるようになりました。

給料も渡さずに好き勝手やってきた父親が、母を第一に考えるようになったと感じています。

全ての物事を決めてきた父が、妻のプランで一緒に旅行に旅行に行ったりと、相手のことを考えられるように。

買い物もいつも一緒です。

笑顔も増えて、本当に仲がいいです。


父にとっては晩年で退職金も無くなり、人生どん底の状態になった出来事

しかし今の幸せそうな両親を見ていると

家族にとっては、無くてはならない本当に良かった出来事だと思っています。

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