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第3回さいたま市北区子どもの居場所・遊び場づくり勉強(ZOOM)会レポート

 2024年6月20日(木)10時~11時半過ぎまで、「第3回さいたま市北区子どもの遊び場・居場所づくり勉強会(ZOOM)」を実施しました。
 さいたま市北区在住の男性1名、女性2名、さいたま市南区在住の女性1名の計4名が参加しました。

 こんな感じの予定↓で、ひとまず準備してきましたが、

 実際に始まってみたら、5月後半にさいたま市北区で開催された「uneune防災フェスタ」振り返り、宮原・上尾地区でここ数年取り組まれてきた地域活動の話題、各地で展開されているプレーパークの話題、さいたま市南区の現状、子どもも大事だし親のケアも大事だし両方にウェイトを置いて考えていくことが必要という話、など多岐に渡る話題が飛び交い、また、一緒に野外イベントを企画したいという話でも盛り上がりました。


1.uneune防災フェスタ振り返り

 2024年5月25・26日に開催された、uneune防災フェスタ。フェスタの詳細はこちらのnoteをご覧ください。

 今回の勉強会には、uneune防災フェスタ実行委員長も参加して下さり、簡単なスライド等で写真を中心に振り返りを行いました。南区の女性は、こちらのイベントに非常に関心を寄せてくださり、こういった動きが広まっていったら素晴らしいですよね!とおっしゃってくださいました。

 今回、uneune防災フェスタに多くの来場者が来て、成功した要因としては、「遊ぶ要素をふんだんに盛り込んだイベントにしたことで、防災という真面目なテーマであっても多くの人が入っていきやすい雰囲気があったのではないかということ」「さいたま北商工協同組合・学校・行政・公園緑地協会等と連携できたこと」「新しいアイディアや意見を言っても否定から入らずに、面白がって受け容れる人が沢山いたこと」などがあげられました。

2.宮原・上尾エリアで積み重ねてきた地域活動の話題

 ここ数年、「宮原駅西口清掃ボランティア活動(トイレ清掃・草刈り・ゴミ拾い・ガムはがし)」「(上尾市の農場での)畑作業イベント」「(上尾市の)森でキャンプ系イベント」といった積極的な地域活動を展開してきたキーパーソンとその仲間達がいて、そこで日常的に豊かな人間関係形成や体験醸成を行ってきていたという話題も出ました。ここで育まれた関係性の素地は、uneune防災フェスタの大きな力になったのではないかと思います。
 畑作業は、農家さん所有で、イベント的にボランティアで管理に携わっているが、まだまだ農家さんの負担が非常に大きいという状況で、農家さん自身が高齢化してきており、管理・責任主体の担い手をこれからどう引き継いでいけるか、というところは課題になっているとのことでした。畑の規模は家庭菜園レベルではなく、それなりに広く、力作業や機械作業も生じるため、そういった力のある大人の協力は必要不可欠とのことでした。
 上尾市の森でのキャンプイベントは年に4,5回実施していて、音楽を流しながら焚き火をし、テントを張って、その場で大人と子供が一緒になって遊ぶ場を作り上げてきていて、小学4年生以下の低学年を中心に、毎回4,50人の子ども(途中出入りあり)とその親などが参加しているとのことでした。竹が沢山ある場所で、弓矢を作ったりすることもあったそうです。

焚き火
森でとれた竹を器にしてカレーを食べる!

 南区の女性も、キャンプ体験を子どもたちにさせたいが、なかなか機会がなかったというお話をしており、畑や森で子どもたちと大人が一緒になって虫取りやキャンプなど野外イベントを実施するような企画を今後やっていきたいという話で盛り上がりました。

3.各地で展開されているプレーパークの話題

 さいたま市の「冒険はらっぱプレーパーク」や、昭島市立光華小学校の学校プレーパークなど、各地で展開されるプレーパークの話題も出しました。

さいたま市冒険はらっぱプレーパーク↓

昭島市立光華小学校の学校プレーパーク↓

 自由に伸び伸びと遊ばせるこういった居場所づくりはとても良い活動ではあるが、「リスク管理」「何かケガ等したときに、基本的には自己責任であるという意識で活動できるかどうか」が非常に重要だという話もしました。

4.アフタートーク

 今回の勉強会では、子どもの育ちの視点の傾向が強い話題が多かったですが、子どもを自由に遊ばせると、親が大変、という率直な意見もありました。子ども主体の視点と同時に、親自身のケアも大事で、両方にウェイトを置かないと続いていかないのでは、という話になりました。
 子どもを育てる場が、教育関係者と親だけではなく、いろいろな人たちが、ちょっとずつ責任を分かち合うような仕組みづくりにできたら、もっともっとすべての子どもたちに豊かな体験を提供していけるかもしれません。

 宮原・上尾エリアでここ数年展開されていた地域活動の積み重ねが、uneune防災フェスタというイベントの実現を生み、またそこでできた新たな人間関係が、今日の勉強会実施につながりました。そして南区の人も参加して下さったことで、南区の実情のお話も共有できたので、一緒にイベントを企画したい、といった話にもつながり、また新たな種が蒔かれ、展開を呼んでいく可能性が生まれています。
 もちろん、楽しいこと・面白いこと・豊かな経験を実現するためには、そこに関わっている人たちが責任をもって関わるということや、リスク管理・安全管理をしっかり考えること、一部の人ではなく多くの人が責任を分かち合えるような仕組みづくりも必要です。大変ではありますが、とてもやりがいのある、素晴らしいことでもあると思います。
 「大変なことだから、話さないでおこう」ではなく、まずは、(やるかどうかは別にして)こんなことをしてみたらどうか?とひとまず言ってみる、話し合える、理解しようとしあう、こういった場・雰囲気を作ることができたことがまずは良かったですし、何か新しいアクションが生まれそうな気配も生まれています。

 第3回も、非常に有意義な勉強会を実施することができました。今後も継続し、様々な形で発展していけるような勉強会として存在し続けたいと改めて思いました。ご参加して下さった皆様、最後まで読んでくださったみなさま、誠にありがとうございます。
 
 次回は、7月20日(土)10時~11時半にZOOMで開催予定です。お気軽に参加して下さい🎶

 お待ちしています!


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