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noteがこの先生きのこるには

 今朝方、こんなニュースを目にした。

まぐまぐ、クリエーターと読者を直結する新サービス「mine」を開始
http://japan.cnet.com/news/service/35088373/

メールマガジンサービスなどを手掛けるまぐまぐは9月1日、1記事単位で著名クリエーターの作品を見られる新コンテンツプラットフォーム「mine(マイン)」を発表した。椎名誠氏や石田衣良氏などのクリエーターがコンテンツを提供する。

第一線の「ひらめいた!」を私のものに。
mine(マイン)は、お気に入り作家の無料・有料作品を記事単位で読めるサービスです。

https://mine.place/

mineとは 
mine(マイン)とは、人気作家の「記事単位の作品」が届けられる新しいプラットフォームです。作家が書きたかったこと、勢いで書いてみたこと、書かなければいけなかったことなど、どうしても伝えたいメッセージを最小単位の「作品」に仕上げて、読者にいち早く届けるサービスです。それはまるで、新書よりも速い「スマホ時代の新書」のようなもの。あなたがフォローした作家の作品をスマホやPCでいつでもどこでも読むことができます。

 来るべき時が来た。著名人の記事を値段をつけて投稿して読者に買ってもらうというやりかたは、現在noteで運営側が目指しているものだ。それは当然ながらより多くの、より有名な、あるいは実績のある書き手を揃えた側が有利なことは明白である。そして残念ながら、個々の実力はともかく総合的に見てnoteで現在お勧めされているクリエイターたちでは、mineに記事を投稿するクリエーターたちに及ばぬ。

 mineのやっていることは、サービス開始前にnoteが目指していた「cakesライターの有料ブログ集」に近い。いや、日記やその他何でもありではなく記事として成立していることを前提としているのだから、月額読み放題ではなく単品買いに特化したcakesか。

 運営側が現在の方針を推し進めるのなら、より近い「比較対象」が出てきてしまったことで(運営側の望む)note自体が存亡の危機に立たされているのだろうと思う。mineに記事を寄せている強力な執筆陣に対しては、月にひとりやふたりの有名人をnoteへと連れてきたところで到底足りぬし、一方そういった人物たちに選んでもらえる何かがnote.muにあるのか、という問題もある。あるいは方針転換を行うのか。それはどのようになのか。システムの改善も含め、やらなければならないことは山ほどある。問題が起こってから対処しようとしても、そう簡単にはいかない。人材が足りなくなってから慌てて求人を出しても遅いのである。だからといって、一度始めたことをそう簡単にやめてもらっては困るのだが。

 note.muは危機感を持って、生き残るために必要なことを行わなければならない。それは必ずしも末端の一ユーザーに過ぎない私個人の考えに合致しなくても構わぬことは当然である。note.muにとっての最善とは、一体何であろうか。そして末端の一ユーザーにとっても同じことで、自らの進退も含めて「この先」を考えていかなければならないのだろう。考えることをやめるわけにはいかない。

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