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二兎を追う者は一兎をも得ず

 noteでは、基本的に何を書いていいはずである。が、さて何のために書くのだろうか?noteに限らず、ネット上に文章を投稿する以上は誰かに見てもらうためである。では見てもらって、それでどうなればいいのだろうか?

 とにかくたくさんの人に見てもらえればよいのだろうか。何かしら感じ取ってもらえれば良いのか。スキが沢山付いてコメント欄が賑わえばいいのだろうか。noteならば、少しでも多く売上げることを目指すか。

 そのために何を書くのか。日記か。エッセイかコラムか。テーマを決めていくか思いつき次第の雑文か。決めたとして、果たしてそれは可能なのか。どれほど書けばいい?毎日か何週何ヶ月、何百何千か。

 一体どんな兎を狙えばいいのだろうか。まるまる太った美味しそうな兎だろうか?毛並みの美しい高く売れそうな兎か。それとも美しい声で鳴く兎かいっそ足の遅い捕まえやすそうな兎か。どれを選べば正解なのだろうか?そもそも正解など存在するのだろうか。

 好き放題書きたいように書いて、それで何かしらの目的が達成できるほどの実力者など限られている。先刻ご承知であろうが、私はそれほど思い上がることはできぬ。ではどうするのか。答えは見つからない。かといって、誰かが教えてくれるものでもないのだろうことくらいはわかる。

 ところで千里の道の千里とは、出発点からの距離であるのかそれとも辿った道のりであるのか。目的すら定まらぬまま歩き続けることに意味はあるのだろうか。進み続ければ見つかるのだろうか。立ち止まれば見つかるのだろうか。

 今までに何をしていれば悩まずに済んだのだろうか。何をしても無駄だったのだろうか。これからも?

ハード ボイルド/作詞:サンプラザ中野


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