ジャクソンホールとブラックマンデー【過去記事】2022年8月28日

金曜日に注目されたパウエル議長の講演自体は約10分と短い時間で終了し、真新しい発言もなく正直拍子抜けという感じでしたが、NYダウが1,000ドル安など大幅な下落となりました。
講演中乱高下はあったものの、講演中と講演が終わった直後はほとんど大きな混乱はありませんでした。
ですがその後少し経ってから、マーケットが終わるまで下落の一途を辿ります。
このことから、今回の下落の原因はパウエル議長の発言というよりは①アルゴリズムと②報道機関が売りを煽ったこと。この二点だと考えています。

奇しくも今回の下落が金曜日だったこともあり、一部投資家の間では1987年のブラックマンデー(市場最大規模の大暴落)を懸念する声が上がっています。
僕もまさかとは思っていますが、万が一ブラックマンデーのような暴落が起こった際の対処法をこれを機にお伝えさせていただきます。

短期投資家の方は、アメリカ株は既に金曜日にある程度の利益確定もしくは損切りをされたと思います。
日本株も月曜日の寄り付きに決済となる方が多いと思いますが逆指値の入れ方には注意をしてください。
もし成行で逆指値を入れている場合、大きく窓を開けて始まった場合想定していた価格と大きく乖離した価格で手放すことになってしまいます。
なので逆指値は寄り付いてから発注するか指値を入れておいた方が良いと思います。
あまりに想定していた価格と乖離してしまった場合はもちろん売らないというのも手です。
買いに関しては下落の程度にもよりますが、少なくとも「落ちてくるナイフはつかむな」の格言通りに行動するのが良いと思います。
むやみにポジションを増やすことは禁物です。

長期投資家の方はピーター・リンチ氏のアドバイスが役に立ちます。
伝説のファンドマネージャーと言われているリンチ氏が1987年のブラックマンデーから得た教訓は「こんな交通事故のような出来事で自分のポートフォリオを台無しにするな」です。
僕もこの意見には賛成で、長期投資家の方は株を買った際に根拠としたファンダメンタルズ、もしくはテクニカルが崩れるまでは売るべきではないと思います。
買いに関しては短期投資家の方と同様、むやみに買うことは禁物だと思います。(逆張り投資家の方は除く。)

長くなりましたが、今回お伝えしたかったことは自分の投資スタイルをどんな時でも崩さないでくださいということです。
短期投資家には短期投資家の、長期投資家には長期投資家の、逆張り投資家には逆張り投資家のやり方があるので、周りに流されないことが投資で成功する上で一番大切だと思います。
もちろん上手くいかない時は細かな数値(フィルターの日数や%など)の修正は必要なので、いつでもご相談いただければと思います。

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