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ジュマペール・ジェームス(31)〜家族を亡くした人へ

皆さ〜ん!僕はいなくなっても、皆さんのそばにいます。僕が見えなくてもパパンとママンのそばにいます。変な話だけど、ママンにはわかるらしい。僕のお葬式が終わってしばらくは、僕の足音が聞こえていたらしい。四十九日が過ぎ、百ヶ日の法要も終わってしばらくすると足音は聞こえなくなったらしいけどね。だけど、僕はお空から見ています。僕がいなくなって悲しすぎる、寂しすぎるママンは、よく泣いていたことも見ているから知っていました。悲しさのあまり?またまた僕に難題をふっかけていました。(苦笑)「ジェームスがいいと思う子を連れてきてね。」って。そんなの難しすぎる〜!だけど毎朝僕にお水とお線香をあげながらお位牌に手を合わせるママンを見ていた僕は、お空から頑張った!(笑)僕に似た良い子(自分で言うな!?)を一生懸命に探していました。

この子、どうだろう?

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僕をコンパクトにした感じ。だけど、表情が寂しそう。どうしてかなぁ?2019年10月6日(日)僕のお家のお隣さんが、ママンにこの写真を見せて、

「この子の里親を探しているんだけど、引き取れませんか?」

って。ママンは、僕と同じ15キロのミックス犬を探していた。だけどこの子は柴犬10キロ。ちょっと小さい。(笑)ところがこの写真を見たパパンは「これもご縁だから、この子に会いに行ってみよう!」って乗り気!僕が亡くなって悲しんでいたパパン。「もう犬は飼わへん。」と言っていたはずなのに、なぜかママン以上にこの子に会いに行く気が満々でした。僕としては、この子の生い立ちもお空から見て知っていたので、是非会いに行って、引き取って欲しいと願っていた。

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パパンとママンがその子が暮らしているビルへ行ってみると、こんな感じで階段にお座りをしていた。うつむいて、寂しそう。

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元気はつらつの僕とは表情が違う。そのことがお空から見ている僕はとても気になっていました。聞くと、毎晩ひとりぼっちで夜を過ごして、冷暖房も電気もない一室で朝を迎える。出勤してきた人が10分だけ外へ出してくれて、排泄が済むとすぐにビルの中へ。

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従業員からほとんど話しかけられることもなく、ひとりぼっちで一日の大半をこの階段の片隅で過ごしていました。寂しそう。無表情。この子を僕と同じように幸せにして欲しいと、僕は強く願っていました。家族を亡くして寂しい人は沢山いると思います。この子のように里親を待つワンちゃん、ネコちゃんも沢山います。そんな子達を迎え入れて是非先住犬と同じように、幸せにしてあげてください。動物愛護活動は、僕の遺言です。きっとパパンとママンが続けてくれています。皆さんにもお願いしたいです。

で、この寂しそうな子はどうなるのだろう・・・

サポートいただいたお金は全額動物愛護センターへ寄付します。保護犬ジェームス君。孤独で寂しい幼少期を過ごし、後にラジオDJを始めて人気者に。義援金活動を続けていたある日、脳梗塞に倒れ、リハビリのお陰で復活しましたが、やがて寝たきり生活に。ジェームスカレンダーの売上金全額寄付継続中。