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ハート預金

本屋さん

私は書店が好きだ
好きな書店が数軒ありそこにいるだけで
とても心が癒される時間
昨日も書店での癒し時間を過ごしていた
突然、耳に入ってきた幼子の鳴き声
何がそんなに悲しいのか叫に近い声
段々と声が近くなる、嫌だなと感じ
ふと横を見たらバギーに泣き叫ぶ子供
母親はイヤフォンをしている
いくら何でも聞こえる筈

お母さん、育児○○かな
それにしてもここは本屋さん
そっと場所を変えて他へ移る
暫くしてまた聞こえて来た
まだ、泣いている
まだ、聞こえないふりな母親
嫌だな関わりたくないな

ご年配の上品な女性が泣き叫ぶ子供に話しかける
「どうしたの?お声が枯れちゃうわよ」
子供が泣き止むと同時に母親が真っ赤な顔をしている
やはり聞こえていた様子
ご年配の女性が母親らしき女性の背中を
ポンポンと優しくたたく様子
近くで見ていた私は心が温かくなる
私もこんな歳の重ね方をしたいと思った

ゆとりがあるのだろう
だから心から優しさが滲み出でくる
こんなおばあちゃんになりたいと思った
母親らしき女性はイヤフォンを外して
子供の涙と鼻水だらけの顔を拭いている
彼女も疲れてたんだろうね

ごめんなさい、先に謝罪しておきますね
一緒にしては失礼かもしれませんが
うちには猫がいます。
ご飯の支度を始めると、作業を始めると
泣き出すんです「ニャーニャー」とね
ごめんね、今は手が離せないから少し待てる
って声掛けながら猫と会話してますが
それが幼子では相当なもんだなと思います
お母さんも心が限界に近づいてたのかもしれません

そんな時に救世主のご婦人
それで彼女が救われたらなんて素敵な事でしょう
そんな場面に出会せた私も幸せでした。

また、貯まったハート預金です
どこに使いましょう
お裾分けの場面は何処でしょうかね
楽しみでしかない

今日もありがとう

書くことが楽しくって読んでいただけて更に嬉しぃ