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2014 KIM JAEJOONG MAGAZINEから

今回は、2014年のなんか、シジェスで出したマガジンから。
note記事のネタに昔の雑誌とか、サッと取り出したやつから適当に話題にして行こうと思ってるけど、これ、サイズがでかいから手に取りやすかった(笑)
これは日本版で、日本語で書いてあるやつです。
そして、作詞論がおもしろかったので、何ヵ所か抜き出してみました😊


キムジェジュンの作詞論

もともと作詞への志があって作詞しようと決心したわけじゃないんです。
僕のアルバムだから僕が自分で自分の音楽を書いて歌わなきゃと思って始めたんです。
ロックというジャンルに挑戦しながら、正統性を持った先輩たちの音楽を受け継ぎたかったけど、そうしたら僕のアルバムから「僕の」が抜けてしまったようで、歌詞は僕が自分で書こうと思ったんですよ。
ミニアルバムの時はこんな気持ちで、ソロアルバムの時も同じような気持ちでしたが、違うことといえば、他の人が書いてくれた曲に詩をつけることが楽しくなってきたことでしょうか。

KIM JAEJOONG MAGAZINE


これは、なるほどと思った。
たぶん今なら、みずから作詞しなくても、ロックを歌う姿がすでにジェジュンそのものになってる気がする。
でも最初は、ロックとジェジュンがまったく結びつかなかったから、どこかにジェジュンらしさを出さないとしっくりこなかったかもなと思う。

誰かの作った曲に詩をつけるのと、自分で作った曲に詩をつけるのとでは、やっぱり感覚が違うのかね。
一生わからない感覚だなw
でも私が昔、好きな歌手の歌の替え歌をよく作ってたんだけど、ある日弟にそれを見られてさ。
明らかに歌詞っぽいのはすぐわかったらしく、誰の歌?って聞くから、私が書いたんだと言うと、すごく驚いて、すごいじゃん!うまいじゃん!って結構褒められた記憶がある。
弟の言うことだけど、冷静な弟なので、たぶんちゃんと客観的に見て言ってくれたと思う。
すごくたくさん作ったんだけど、すべて捨てちゃったので、今思うととっておけばおもしろかったなー。
まーだから、他人の曲に歌詞をつける感覚はわかるぞ(笑)

そんな話はさておき、ジェジュンがちゃんと、自分の味を売りにしたいと思ってるのが伝わって来るコメントだよね😊



こんな楽しさがあるんです。
まず僕が曲を聴く時は、曲を作った人の意図が分からないまま聴くじゃないですか。
もちろんユン・ドヒョン先輩のように、映画の中からモチーフを得たと、あらかじめ言ってくださる方もいますけど、ほとんどの場合、いろいろな曲がいっぺんに入ってきますからね。
それで僕が感じた第一印象、僕がメロディを聴きながら感じる気持ちと感情が、歌詞を書く時に影響を与えることになります。
「Let the rhythm flow」を聴きながら、僕は幸福感を抱いたんですよ。
それで大自然と、そして愛する人(さまざまな意味で)が一緒にいて幸せだという内容でした。
”君がいて この世が生まれる/心の扉を開いてくれた瞬間/待っている愛が経っているよ/それが僕さ Give me your heart”でも、曲を書いた作曲家は、この曲を書く時、奈落に落ちてゆく気分で、本当に死にたいほどの悲しみでいっぱいだったそうなんです。
ところが僕が歌詞をつけた歌を聴いて、ありがとうって言ったんですよ。
この歌を聴きながら希望と幸せを感じることができるようにしてくれてありがとうって。
そんな作業が本当におもしろいです。
曲を書く方と僕のパズル合わせみたいな、もう一つの楽しさが待っているから。

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これはまた、素敵な体験だよね。
作曲家さんがまさかそんな状態で書いてたなんて。
具体的にどういう気持ちで書いたのかはわからないけど、ジェジュンの歌詞に希望と幸せを感じたんだね。
この歌にそんな背景があったとは、素敵なエピソードだ。
全然忘れてた。
私も大好きなサビの歌詞、確かにジェジュンは具体的なモデルはなくて、ただ幸せな感じを書いた、みたいに言ってた気がする。
今回のI'M TWENTYで、Let the rhythm flowを久しぶりに歌ってるけど、そういう幸せな歌を、20周年の記念のライブで選択できたのって、いいなと思いました😊



作詞する時、特に印を踏むとかこだわる単語の組み合わせなどはありません。
ただ僕は、自分の感じたことをそのまま生かして作詞をする方だから、一度作詞を始めると、つまることなく一気に書き下ろしてしまうんです。
冗談だけど天才かも?と思ったことがありますよ。
ただすらすら書いていったんですけど、韻を踏んでるんですよ。
特に努力したわけじゃないのに、自然にそうなっていたんです。
僕って天才?って思うほど(笑)

KIM JAEJOONG MAGAZINE


天才ではない。
日頃のオヤジギャグから来る、努力で身に着けた技である。




最後に「光」と「天国」の話をしようと思います。多くの方々が気にしていらっしゃるから。僕の歌詞に、とりわけ二つの単語がたくさん登場するんですよ。光は眩しさ、言い表せない幸福感でもあるし、まったりとしたある日の午後のことでもあるし、眩しくてみることのできない傲慢さのような時もあって、光で表現することができる感情がとても多いんです。
天国も同じです。天国が恋人である時もあるし、天国が行くことのできない遠くなった障壁みたいな時もあって、天国は終局に僕たちが必ず一緒にしなければならない目的のようなものなんです。
だから二つの単語が好きなんです。ちょっと神秘的で語感も良くて、様々な感情が表せますからね。それでいくつもの意味を持つ表現というよりは、多くの意味に変身することができるという特徴があるんです。

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この話もすっかり忘れてたなー。
光と天国に、そんな印象を持って歌詞にしてたんだね。
光が傲慢さであるとか、天国がみんなの最終目的とか。
そういう感覚は私にはなかったので新鮮。
ありがちな単語だけど、そういう意味で使ってると思うと、また味わい深い。



僕は作詞を通じて曲を引き立たせるというより、僕の曲で僕の歌だから、僕のスピリットとマインドが込められているべきだと思うんです。
すぐに脳から心まで伝達される単語ではなくとも、聴く度に、また僕が歌う度に他の感情で、その時ごとに違った意味合いを持って思い出されるキム・ジェジュンらしい歌詞であったらいいなと思ってます。

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このまとめを読むと、ジェジュンが完全に表現者であることがわかる。
エンターテインメントとはそういうものかもしれないけど、作品そのものより、自分を表現しないと意味がないと感じてるんだよね。
だから歌に限らずいろんな手段で、自分が出せる道を行きたいのかなと。
だとしたら、与えられたことをうまくやるという道は、やっぱり苦しいだろうなと思う。
ファンのためと言いながら、同時に自分がちゃんと生き生きとできる方法をいつも模索しているんだよね。
そのせいでむしろ何もできない時もあるんだろうが、それさえもジェジュンらしいので、これからも自分を込められる手段で表現し続けてほしいと思います✨

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