父の兄の葬送

葬儀で滋賀へ。
名古屋から高速バスで百済寺行こうとしたら便がなかった。
タクシーで行ったら38,000かかった。
運転手さんのノリが微妙だった。
父の兄弟の長兄の死。
父にも死が迫っているから、私が代役で仕事休み、出向いた。
故人のこどもは四姉妹で、リアル細雪だ。末娘のみ未婚。
葬儀に手向けた花束を兄弟一同で出したから、お金を徴収する、と言われ慌てる。
財布を母方の実家に置いてきていた。
故人の末娘にタテカエてもらう。
金がジャブジャブなくなっていく。
末娘にPayPayで返金する?
ときかれるが、生憎やってない。
親戚に幾度も父の容態を訊かれ、たびに「よくない」とこたえる。故人の際の様子と同じらしいから、いよいよか、とおもう。
父がよく食べろと言ってた、名古屋駅ホームの立ち食いきしめん、寄ったんだけど、それもあいまってバスを逃したのかもしれない。
で、タクシーで故人の家に着けた、夜更け。
お通夜を家でやってるとおもってたら、ぜんぜん違くて、困惑してたら、ほどなく故人のパートナーと四姉妹が帰ってきた。
お通夜って家でやって、夜通し、親戚一同が雑魚寝してるんだとおもってた。
そういうのは10年前の話だ、そうだ。
それは母方の実家でも言われた。
同じように10年前だ、と。
で、故人の実家で寝泊まりじゃなく、母方の実家に移動。
母の母が健在なんだけど健在じゃなくて、母の弟のパートナーが介護をしている。
その人は京都出身で、少し本音が見えずらい。
というと京都への偏見もある。
二人で話す不意な時間に、95才の介護の壮絶な様相を尋く。重い。が、よくぞ話してくれた、とおもう。
寝たら、翌朝、喪服着て葬送へ。
父はムードメーカーで親戚が集う場に流れを作るのがめちゃくちゃ巧いんだけど、不在で、私は代役がとても務まらない。
焼き場に向かう車内で末娘が故人の骨をこっそりもらうつもりだ、と話す。
焼かれた故人の「のどぼとけ」を箸でつまんで壺に入れた。
「のどぼとけ」が重要だったようで、自分がやるんじゃなかった。
焼き場の係が壺に入れ残った骨は供養いたします、と場を収めようとする。
末娘を気にしてたら、一つ上の姉が、末娘が個人的に骨を欲しがってる、と係に伝える。
あっさり許可されて、末娘だけじゃなくて孫たちもみんな記念品みたいに骨をポケットなどに入れる。私は遠慮した。
それで、まだ法要があり、お坊さんを待たすことになる。
初七日もやる。
で寺に骨壺を持参。
それはなぜか少数の男がやる、という決まり。
明らかな性差別だ。自分も同行。
母方の親戚に米原まで車を出してもらう。
彦根城。
別れぎわに、大おばあさんによろしく、と言おうとして、やめた。

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