第32回 「私が抱いている野望 その2」

野望は語るだけなら只なので、もう少しお付き合いください。

なんだかんだでいくつかの野望を常に胸に秘めているぼくですが、今年はその中のいくつかが実を結んだのではないかと思っております。

本屋大賞に参加することができました。選考委員が全国の書店員という全く稀有な文学賞に関われて、誇らしい気分でした。こういう賞って外国の書店界にも存在するのでしょうか?誰か知っていたらおしえてください。

突如創刊したブックス・ルーエ公式フリーペーパー「ルーエの伝言」を軌道にのせることができました。なんとか月刊ペースを守っております。そして吉祥寺の書店発フリペの雄「月刊弘栄堂書店」。ほぼ同時期に刊行を開始した2つのフリペが縁となって、弘栄堂書店さん、リブロ吉祥寺店さんと共に書店員の会「吉っ読(きっちょむ)」を結成することができました。未熟な組織ですが、本と酒を愛する気持ちは純度高いです。

で! これからの野望なんですが、一つはあっと驚く簡単にはお目にかかれないフェアを組んでみたいというのがあります。本日、所用があってリブロ吉祥寺店さんにお邪魔してあっと驚きました。店内に入ってすぐのゴールデンポジションで絶版文庫のフェアを展開されていたのです。通常の古本ならまだしも、絶版文庫とは、、とおみそれした次第です。

極めておもしろいのに文庫を絶版にされがちな小松左京に出会ったり、早川文庫の『銀河乞食軍団』があったりと妙に気になるSFが目についたのでした。

今、WAVE出版の『ひみつの植物』藤田雅矢著にて表紙、巻頭で紹介されているハオルチアというアロエ科の多肉植物の鉢を類書と共にポップとして飾っております。先日その本を購入してくださったお客様が、「ここまでやるんだったらハオルチアの鉢も売るべきだよ、取り寄せてもらえるようにしなよ、少なくとも私は注文するよ」と熱っぽく助言してくださいました。植物お取り寄せサービス付きフェア、これは簡単にはお目にかかれない。(注・現在そういったサービスは受け付けておりません。あしからず)

も一つ最後に見果てぬ野望を。ぼくは小学生の国語の授業で教科書の音読をさせられるのがけっこう好きで、妙に心のこもった音読をしてました。それが自作の詩を朗読するという、たまに人から気持ち悪がられる趣味に発展してしまったクチなので、今度は是非児童書の「よみきかせ」をやってみたい。

さて野望はどれだけ実現するのでしょうか? こうご期待

(2007/12/20)

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