西日暮里作戦

ふと昔のことを思い出したので書くのだ。
なぜか小学３年生のころからサッカーを
やっていて、そのチームは都大会二回戦敗退
レベルとそこそこ強かった。
コーチが野心家で今はどうなのか知らないけど、
当時小学生サッカーでは、ほとんどやらなかった
オフサイドトラップを練習で仕込んだのである。
オフサイドトラップを成功させるには、
とにかくおもいきりよくディフェンスラインを
上げなければならない。
いまいち意味をのみこめてないぼくらは、
ゴール前を大きく空けることにためらいを
禁じ得ず、なかなかうまくいかない。
ぼくらのホームは品川の大井というところで
小学生感覚で身近だけどすごく遠いという
印象を与えていたのが「西日暮里」だった。
そこでコーチがオフサイドトラップの極意を
「西日暮里までいくくらいの気持ちで上がれ」
と伝授したのだ。
それからぼくらは、オフサイドトラップのことを
「西日暮里作戦」
とよぶようになった。
電車で通りがかってて、ふと思い出した
たいへんどーでもいい話。