馬鹿としか

全世界の恵まれない人間が
安らかに眠る夢のなか
 
形ない元素
戻らない時間
屈折する身体
戯れに拒絶したから
 
そこいらの表面を滑る
ように移動する
意外な啓示と形而上
 
ぶつからないなめらかな石を産み
どこまでも酸味と苦味と
日常と無表情を往還して
 
起立

没落
 
休日の青空は墓所の裏の花火
 
お前は盆には邪な恋と
突き出たナニカを
 
そうやっていつも
オートマティズムで
やっていくつもりなんだろう
 
そこでおわると
いつもならそこで
おわるところから
はじまる話

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