ぶらっとヒマラヤ

 その人が何年生まれで何歳なのか。世のプロフィールの多くにその記載がありますよね。みなさんの場合は知り合った友達の学年に意識的だとおもいます。この本の著者は1961年生まれ。ほぼ還暦。登山をとおして老いや、恐怖、死について考えを巡らせる一冊です。と書いても読みたくならないかもしれませんが、関心の薄い話題を扱っていても面白い本っていっぱいあるんですよ。
 山に登ること、死ぬまで生きていくということを俯瞰で見つめるジャーナリストの眼が光るとき、ちっぽけな人間という生き物の営みがなんとなく愛おしくなってきます。藤原先輩は、若さを失っても自分なりのトライは可能なんだ、とおしえてくれます。洒脱なユーモアを交えて。


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