植本一子『フェルメール』の詩
フェルメールが
みていた
光
のさした部屋
が描かれた絵
をみている
人たちを
みている
その人のなかで
その目になって
写されたものを
遠くの光を
近くに感じる
筆はこびに
目をこらし
細部の色彩を
とらえると
そこに
投影されている
涙型の耳飾りを
デルフトの空を
注がれたミルクを
だれかの手紙を
自分を
みている
行き交う視線
光の中で
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フェルメールが
みていた
光
のさした部屋
が描かれた絵
をみている
人たちを
みている
その人のなかで
その目になって
写されたものを
遠くの光を
近くに感じる
筆はこびに
目をこらし
細部の色彩を
とらえると
そこに
投影されている
涙型の耳飾りを
デルフトの空を
注がれたミルクを
だれかの手紙を
自分を
みている
行き交う視線
光の中で
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