第34回 「同志!」

通勤には基本的に自転車を利用しております。なにかと便利で手っ取り早いわけですが、時々電車通勤が羨ましくなります。確実な読書タイムを確保できるじゃありませんか。自宅で寛いじゃうと睡魔が暗躍しますね、ものすごい勢いで。

そして自転車には手袋が欠かせませんでした。でもそれもどこへやら。着実に忍び寄る春、欠かせないのはマスクになっております。(ズーズー)

気がつけばもう、芥川賞・直木賞のトピックも若干新鮮味を失い、さて何について書こうかと思ってるのですが、今回はもうひたすらとりとめなくダラダラと綴ってもいいんじゃなかろうかと思い、既にそれを実践しております。

毎回芥川賞・直木賞の候補が発表されると、当店のスタッフはギャンブラーになります。不謹慎な話ですが、専用の投票用紙を製作し受賞者をダブルで的中させた者には、ちょっとしたご褒美がどこからともなく提供される仕組みです。今回自分は桜庭さんのみの正解。ダブル的中者は出ず、ご褒美は繰り越しになりました。豊崎さんと大森さんは外すのが芸風だと思っていたんですが・・・

当店には一応のクラブ活動が2組存在します。「チーム・ルーエ武蔵野」と「ルーエ写真倶楽部」です。後者写真倶楽部の活動が突然陽の目を見る機会がありました。仕事明けに月一でひっそり合評会をして優秀作をコメント付きで休憩室に貼り出すのが主な活動だったのですが、その作品が休憩室ではなく、店頭に貼り出される事態に至りました。コミック担当のSさんが撮りためた猫の写真が二階の児童書コーナーに所狭しと並んでおります。Sさんは「ルーエの岩合さん」の異名をとる大の猫好きで知られております。猫の児童書を集めたフェアの拡材としてこれ以上はありません。一見の価値ありだと思います。

本屋大賞の実行委員会が製作しているフリーペーパー「LOVE書店!」7号の長嶋有さんの連載「ウットリ堂書店」を読んで、目頭が熱くならない書店員はあんまりいないはずです。書店員に「表現の荒野をさすらう同志よ」と呼びかけてくれてます。単純に嬉しい。出版に携わる者はすべからく同志である!

(2008/3/13)

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