くそじじいとくそばばあの日本史

 なんとなく昔の人の寿命は短かかったと思ってませんか?江戸、戦国、平安時代とかの人たちのイメージ。本書はそこを覆すところからはじまります。平均寿命が短いのは確かですが、乳幼児における死亡率の高さが主要因であって、意外にみんな長生きしてるんですね。「暴走老人」という言葉がありました。「くそじじいとくそばばあ」ってそのこと?全然違います!「老い」を悪用するのではなく、毅然と自分のやり方を貫いて生を燃焼させた者たちこそが「くそじじいとくそばばあ」です。古典文学の良き案内人である大塚さんが紹介する彼等彼女らのパワフルな逸話の数々に、圧倒されました。死ぬまでいろんな人に迷惑かけきって生きてきましょうよ。

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