自意識のうた

折々の檻に詰め込まれた大量の書籍
これは自意識のうた
フタしても
正直なところわりと人生なめている?
弾く直射日光の圧力
名付けなくても発汗する
これは自意識のうた
フタして フタして
路地と路地裏とロジスティックセンターから届く大量の書籍
とついてくる猫と人生の脇役 優秀なエキストラ
雑誌に輪ゴムで付ける付録
猫の視界の一隅で灯るテレビ
今まさに
球が木の板にあたって旗があがる
ピタゴラスイッチ
そこいらじゅうの水たまりに油の描く虹
脱獄囚が見る月
遠い昔
なんだそんな事
未来のあなたは成功者で自由に金を使えて芸術へのテンションモチベーション全て維持していてあまる才能をふるい愛されキャラを全うしているのだろうか?
これぞ自意識のうた
フタしな フタしな
ドSのドMのド変態ども全員集合して
ベテランのバテレン ベランダに君臨する
もうきっと誰かが言っている書いているから
言わない 書かない
ついでに見ない 聞かない
二組の双子が哄笑する
なんだお前の時計はずいぶん身勝手な刻み方をするじゃないかその方が自分に向いているとでも思っているのか
モクモクモク(雲)
回収され
割れ鐘
悲鳴に近い
水彩じみた
工場街の
モクモクモク(煙)
回収
モクモク
回収
モクモ回収
夜光塗料の達磨がビルをなぎたおした?
あらかじめそんな事はないってふんで今まで生きてきた?
自意識のなせる技か?

おしまい

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