愛の詩の、

それからのこと
「ずっーとなだらかな道がつづいて
ぼくはあてもなく歩いてるわけで
荷物や目的もないにこしたことはないだなんて
うそうそで
歩いてるうちにみつかるはずだし
恋人は盲目だけど
もうぼくをみつけることは
できてるわけだし
「タイヘンなことはある?」
ってぼくがきくと
「ない」
って笑うし
雨がふると
ぼくはすぐに傘をさすし
わかりづらい意味の言葉は
なるたけ使わないし
暴力に有効な知恵は
親と友達がおしえてくれるし
このなだらかな道のさきには
さらになだらかな道がつづきながらも
碧空
うねる龍の前足
鉤爪には
ぼくらの赤ん坊
ビィビィ泣くから
「ベイビィ ドント クライ」
二人
龍の背中にとびのって
「ヘイ!女子大前まで、ついたらおこして」
ぼくの冒険
出会いを一つ一つ検証すること
意味ないことに意味をみいだすこと
あなたの目になること」
 
これからのこと
「さみしい
どんより
だれがわたしを汚すの?
あなたの手が汚れてしまうから
ちりばめたうそ
結晶で
雪で
あしあとが汚い
あなたの狂気はまさにその優しさだとおもう
ロマンティックになぶる気あるの?
このピンク色の空に
大地
あいまいな道
マジカルな口説き文句はわたしだけにして
種明かしはわたしのいないとこでして
午後からは雨
わたしの濡れない自信
あなたの機能しない聴覚と声帯
わたしの冒険
わたし
渡し
あなたになり
季節まじわらせ
たまに
はだかになる」
 

死ぬということ

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