犬の惑星

となりにいるのは させてくれそうな娘です
でもできませんでした

翌日はお昼までごはんを食べてお昼ごはんにして
3時にはおやつにして
じわじわと悪玉コレステロールが善玉コレステロールを駆逐していったのでした

その夜のあらましは
移動 移動 移動
のくりかえしで
国境をまたぐ映画の中の町の中

止まってみえる風景が実は高速でスライドしていたことは
あとからきいた
誰に?って他でもない
他ではない
他以外のなにかどとおもうよ
それは世界の周縁の
メルカトルの
エッジの部分
幾重にもおりかさなる国境
それはマトリョーシカのようにイレコになっていて
フチのフチのフチ
彼等が研究しているフラクタルにフチはない
実体はない
ないけどある

存在について考える我々の犬
我々の心の中の大勢の犬
犬は犬の子孫
犬の子孫の子孫たちがそれぞれの国境で大きな声を出した
吠えた
確かな震動がプレートに多少の影響を与えただろう
それで目を覚ました子供もいたに違いない
あのとなりにいたさせてくれそうだった娘も
そのうちの一人だったかもしれない
そのことを書きとめておきたい

させてくれなくても
好きヨ

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