第33回　「花本棚の行方～枻文庫100点投入編～」

なんだかんだとあくせくしているうちに年が明けておりました。今年も良いことも、そうでもないこともありますでしょうが、元気があれば何でもできる！とイノキズムでのりきりたいと思っております。去年お世話になった方も、今年お世話になる方もよろしくお願いいたします。

おなじみフェア棚の話です。当店の２階の棚は、けっこうなスペースがぼくの煩悩で占められております。放っておくと自分の自己満足に陥りきった状態になってしまうので、それをよく知っている店長は、要所要所で一石を投じます。

「これお前なりに絡めてやってみる？　枻文庫のフェアなんだけど」
「規模はどのくらいです？」
「100点」
「・・・・・」

まあ夏に３社が一挙に送りくんでくるのに比べりゃなんのことはない規模です。しかしてただズラッと並べただけでは、催事場としての花本棚がすたります。これの隣にこれがあったら笑える、基本的にそんな発想で併売品を揃えてゆきました。

枻文庫は主にちょっと年齢層高めの男性の趣味のツボをグイグイ押してくるラインナップで構成されております。まずはカメラ関係。「にっぽんお宝桜撮影行」の横には、当然リトル・モア「チェリーブロッサムズ」。大森克己氏の最新写真集です。一連のライカ関連本の横にはコミック「ニナライカ」(秋重学著・コスミック出版)です。

飛行機関連書ゾーンには「名人が手ほどきする　大人の紙ヒコーキづくり」(パッチワーク通信社)が添えてあります。

バイクものとして唐突に「仮面ライダー大研究」(二見書房)が登場します。

自分でちょっとやりすぎたかなとも思ったのが自動車の並び。「マッハ1.02地上最速の男たち」(枻出版社)「トランスフォーマービジュアルワークス」(ミリオン出版)「マシンロボ大全集」(ミリオン出版)そして「DECOTORA(デコトラ)」(リトル・モア)です。

サッカーものに絡めて置いたのが「サッカーの歴史」(創元社)と「蹴りたい言葉　サッカーがしたくなる101人の名言」(コスミック出版)です。素晴らしいタイトルセンスな本です。

忘れてならないのが「吉祥寺研究会R」。北斗の拳などでおなじみ原哲夫先生の奥様、原のりこさんが著した吉祥寺のおいしいお店がまるわかりのコミックにして街ガイドです。当店でしか売っていない稀有な書店自費出版本です。これは「平翠軒のうまいもの帳」「東京下町うまいもん」の並びにありまーす。

(2008/1/24)