いまきみがきみであることを

 だれかを猛烈に好きになってしまうことがありますね。たびたびその嵐に見舞われました。渦中はその人のことを想うこと以外に何にもできなくて、息が詰まるような時間を越えていかなければなりません。それは人生の苦行であり、また青春の輝きともなります。苦しさとトキメキのあわいのなかで、一呼吸が必要なとき、みなさんに手にとってもらいたいのがこの詩集です。だれにでも相談できるような想いであれば苦労しません。眠れない夜、募る気持ちに寄り添う詩人の言葉は、想うことをやめられないあなたをそっと肯定してくれるのです。画と言葉が響き合い、漫画のようにも楽しめちゃいます。詩とか苦手という方に現代詩の入門ともなる一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?