ベコカフェ

私がずっと好きな場所
いいかげんな地図に
いいかげんなタイミングで
いいかげんな奴らがいるから
そこには

ドアを開けるときにときどき
そこにいるんじゃないかもしや自分
とか
なんてかんがえてわすれて
声と声のするほう
向いた首に少しだけ
記憶があふれ
郷愁が場所を占めて
ぐっとかんがえること
たくさん流れ

面倒だから全部
委ねた先は
やっぱこの場所
私がずっと好きな場所

なくなってもあるから
あるとかないとかどうでもいいから
ならないことになったためしないから
いつもなるようになってきたじゃん太古の昔から

私を導く
私たちを運んでくれる
どうどうめぐりの悪循環
こそを愛する
とんでもなくいい香りのする場所

何もない球面にいくつもの点を灯し
その一つを選び定めて
面倒を引き受けて歩いた
いくつかの丘をこえて
もとどおりにはしないでって笑う
決めるときはいつもそう
いいかげんなやりかたで

きこえるからそう波
波に名づけ渡し
問うて描く地図は旅し
会いにいく私渡しに
ドアを開けるそこは
私がずっと好きな場所


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