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お召や縮緬の縮みを防ぐには?

今年の梅雨は長いですね~
絹は水に弱い、というより 
濡れた状態は 乾いた状態と違う性質になっているので
要注意、ということなのです。

お召しや縮緬はは水分によって縮む度合いが大きいので
濡らすと 戻すのが大変なのです。
どんな生地でも多少の差はあれ伸び縮みします。
しかし、 お召しや縮緬は強撚糸、という撚りの強い糸で
織られているので
濡れると 強撚糸の特性で大きく縮んでしまうのです。
 
雨に当たらずとも保管中の湿気でも縮みが出ることがあります。
単衣で全体が均一に縮めば気が付かないこともありますが
袷だと表地と裏地の質の違いから
縮む度合いが異なり 表だけ縮んで裏地が袋状になって
裾からはみ出してしまう、「袋が被った」と呼ばれる状態になります。
酷くなると解いて仕立て直すしか直す方法がありません。
仕立てる前に生地の性質をよく考慮して
生地を整理してやりますが これを入念に行うのとしないのでは
後々に響いてきます。
表地はもちろん 裏地もきちんと地入れをして
縮み率を少なくする手間も 仕立て士さんの心意気です。
値段だけの安い仕立ては そこまで手間を掛けられないので
八掛や胴裏を買ったらそのまま使うので
追々 表と裏の沿いが悪い着物になる可能性があります。
もちろん絹も木綿も生き物ですから
絶対縮まない、はないのですが それを少なくすることは出来ます。
 
直接の原因は湿度ですから まずはそれを防ぎましょう。
生地に加工をして縮みを防ぐ方法もあります。
近頃のお召などには時々見かけますが
防縮加工、というのがあります。
これは 繊維に薄く膜を作ってやることで
縮もうとする力を抑えるものです。
生地に張りをもたせますが撥水効果はありませんので
雨に当たったり水をこぼせばそこは縮んでしまいます。

パールトーンなどの撥水効果を備えた加工は
繊維に直接水分が触れないようになるので
縮みを防ぐことができます。
100%ではありませんが
かなりの効果を期待できます。

しかし何と言っても 一番いいのは
マメに着て 風を通してあげること。
常に眺めて かぶりなどのチェックをすることです。
縮みも早期発見できれば手当ては楽にすむのですから。

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