信じるって 何よりも難しくて、尊いこと わたしはそう思う 信じたい、ともいう 信じてたのに、はたまに起こる 信じてしまった、もある そんななか 信じる、信じてる、信じ切る その行為が含む その先にある ただ事実を ただ受け入れられるか そこに 後悔もゆるしも必要なく ただ強く立っていられるか
私の色は空色じゃないといけないと思っていた 一色じゃないといけないと思っていた だけどそうじゃなくて 私は何色か 新しい色は何色なのか 空色じゃないから塗りつぶしたりしないで よく 見ないと
大丈夫じゃないことが苦しい日もあれば 大丈夫を永久に 保たなくちゃと苦しい日もある なんだろ 大丈夫じゃない まともじゃないところにいると まっすぐに生きたり まえを向かせてくれる光を 神様みたいに崇めてしまうのに ふと 大丈夫をつみあげて つみあげる手の震えを 止められなくなる 気づきたくない震えを そんな夜は ひろか あの子のことをいつも思い出す
自分の輪郭に線を引いて かたどって 完璧に 表面 内面 どちらもわたしで どちらも優劣なく 対等にただある 表も内も凸凹を削って 削りながらも 球体のまま 揺れる水滴みたいに ゆっくり満たされて 大きくなりたい
自分が自分に使ったことばでも 温かく優しいことばでも それが長く心とあたまに残り続けると ことばが持っていた優しさや温かさは色あせ 抜け殻だけ 文字どおりのかたちだけしっかり積もって 呪いのことばになってしまうことがある 例えば なんどもなんども 聴く曲は 繰り返し 神様の言葉として 行き先さえも創る 蝕まれぬよう 自覚と 分離と 用法用量 地に足をつけて 足元をすくわれぬよう
遠足で目的地まで歩いていく 生徒の長い列 その 最後尾を歩く教師のように 誰も置いていかない人になりたかった 極端なもので 癖づいて ずっとずっと みんなの一番うしろにいる人になろうとしていて いつのまにか ただの癖になっていたのかも 遠足の列の先頭で 信号を渡らせたり 開いてしまった列を急がせたり 役割ってもっと沢山あったのに どうなりたくて 何をしているか 目的と見合っているか たまに振り返りが 必要なのかも 無意識レベルの思考にも 思考停止で崖から落っこちる前に
過去は変えられないって言葉 まったく 嫌いではない けれども わたしの心に落とし込むには どうも何かが 足りていなかったのですが みつけました 自分の過去の出来事について 覚えておきたいこと 過去の自分が体験した出来事が 自分にとってどういう意味があったのかは なにも今、ひとつに、決めてしまわなくていい ということ 過去の自分を 恥ずかしく思ったり 誇らしく思ったり 変えられない過去 決まりきった重さが 心にも頭にも残り続けて 糧になったり 負債になったり そんなイメ
理想、妄想、幻想、感想、想像 あたまの中に 欲を持つ 前に進むってそういうことかしら 前がわからないから進むのが怖い 前がわからないのは方向を決めようとしないから 方向の決定は明るい方 洞窟から見える太陽光か 真っ暗な夜に帰る小さな窓の灯か 明るいって 根本の 確かな基準で ただ進めば 選んでいける 理想幻想妄想 基準のものさし 忘れずいきたい
もう一度 失ってしまえるかな 一度しんで しんで初めて 自我が生まれて 喜びも 哀しみも 深く痛く 初めて実感になった しんだことを いきていたことを覚えていたくて 壊れていない自分を覚えていたくて 壊れた自分は一心同体になって とても綺麗で 大切になっていた そうじゃなくて またあたらしい わかれ道を もう一度失ってしまって 真っ白になるのが 夢
自分の無意識に息づく偏見が 壊れる瞬間がすきだ 同時にこころが壊れるけど きっとなんども自分の人生に その瞬間が訪れるのは それを望んだからなんだと思う もちろんこれは 自分から壊れにいっているとか 投げやりになっているとか 今回の話は そんな冒険者か勇者かはたまた堕落か みたいな話ではなくて 人や物事に対する好奇心を持っているがゆえに 快、不快の差に対してのトライアンドエラーゆえに 執着に近い諦めの悪さゆえに 自分のなかでは前向きで必要な活力にともなう 同時発生する現象
ルールがすき ルールを守って安心安全 そんなおとぎ話がすき だから ルールがあいまいな関係が 少し苦手 友だち 先輩、後輩、縦社会 良くも悪くも 思考停止で進んでいく時間に 心地よさを感じるタイプ 先輩らしい だの 後輩として だのの 指針はなんだか 他意を律する 純真にみえる その点 友だち関係は 目的も 熱意も 善悪さえも 自由で 自由だからこそ あいまいなルール 正誤判定が出ないまま 進んだり 始まったり いつの間にか終わったり その中でふらふらするじぶん
好きなように歩いて 好きな表情をして 好きに言葉を選べる そんな場所がすきだ 自分の部屋もそう 不慣れな旅先もそう 無意識、が働いている場所 正しくはやく歩いて 誰かのための表情や仕草で 機械的に言葉を並べる そんな場所が心底息ぐるしい
君がほしい答えには いつも君の引いた範囲があって ストライクゾーン、があって そこを外れると 私の答えは聞いてもらえなくて 別の名前がついて 君の中には残らない わたしだけの 閉じた箱に収まる ボール、 ワイルドピッチ、つまり暴投 はたまたデッドボール わたしはストライクゾーンに投げたくて 余計に肩に力が入ってしまって 繰り返す ボール、暴投、デッドボール わたしは捕ってほしくて だけど捕ってもらえなくて 言葉として届かなくて それが悲しいって事だよ 君、なんて格好つ
わたし 聴いているあいだ 数分間は少なくとも まともな人間の気分でいられて それで、わたし 鼻歌なんかうたって 不器用にすてっぷなんてふませてくれる あなたの歌が好きです
じぶんとおんなじような 壊れ方をしている人を探しているきらいがある 探しているというか、求めているというか そんな人がもしいたら 目の前にいたら その人を美しいと思ったら その時は 運命っていうんじゃないかな 運命、あるかな この先のどこかに
海を泳ぎながら 深く沈む日もあれば 水面に顔を出す日もある そんな毎日です 私にとって日々は そんな感覚 水面に顔を出すのは 浮かび上がる力がある日 終わりない海を 泳ぎ続けられるために 息継ぎをするため 顔を出して 太陽に肌を焼かれたり ふく風を冷たく思ったり、もっとふけと思ったり だけど 長くはもたなくて 顔を暗い海に沈め また 泳ぐ きらいじゃない 海を泳ぐ日々を きらいじゃないと感じる 今日はそんな夜です