[要点]ミースファンデルローエ 心理を求めて/高山正美

建築と文明(技術・経済など)は密接に関係し、その文明を支えるものから生まれ、最善であればその時代の根底にある構造の表現となる。そこには人を感動させる精神性もなくてはならない。
文明を表現するにはスティールが必要と考え、コンクリートやアルミは信用しなかった。

ルネッサンス以来の箱建築は、ライトによって打ち壊されたが、彼は壁に固執したため、壊し切れていなかった。ミースは鉄骨フレームを用いることで箱の全壊に成功した。

機会時代の建築はデザインではなくソリューションである。従って、一度一般解が得られれば、同じ仕事に対して違う解を求めることは無い。その時間で新しい問題に取り組むべき。

内側の機能は外側の構造よりライフスパンがかなり短いことから、機能と構造を分離して考える。
・機能は構造の制約を受けることなく必要に応じてその機能に最も適した形を取ることができる。
・構造はあらゆる機能を収容できるフレキシブルな空間(ユニバーサルスペース)を下界から守るエレメント。


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