エヴァンゲリオン最終話


現実を悪く嫌だと捉えているのは君の心だ。現実を真実に置き換えている君の心さ。現実を見る角度、置き換える場所、これらが少し違うだけで心の中は大きく変わる。

真実は人の数だけ存在する。だが、君の真実は一つだ。狭量な世界観で作られ、自分を守るために変更された情報。ゆがめられた真実。人一人が持てる世界観なんてちっぽけなものだ。だけど、人はその自分の小さな物差しでしか物事を測れない。与えられた他人の真実でしか物事を見ようとしない、晴れの日は気分よく、雨の日は憂鬱、と教えられたらそう思い込んでしまう。雨の日だって楽しいことはあるのに。受け取り方ひとつでまるで別物になってしまう脆弱なものだ。人の中の真実は。人間の真実なんてその程度のものだ。だからこそ、より深い真実を知りたくなるが。

エヴァンゲリオン 最終話より


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