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ドラマ『ひだまりが聴こえる』と人生観

初めまして‪^^

大発狂、大号泣の最終回を迎えて、
並々ならぬ想いが抑えきれなくなり、
感情だけで行動してnoteにたどり着きました!!
とりあえず言語化していきたいと思います!!!

※初心者で、究極に拙くて読みづらい長文ですが
読んでいただけると嬉しいです🪄*˚

原作+ドラマ

原作はドラマ5話辺りから読み始めて最新話までばーっと読んだ感じですが、幸福論以後のリミットにしろ、春夏秋冬にしろまだまだすれ違っていくシーンも多いけど、ふたりがそれぞれ物理的にも精神的にも大人になって行く過程が、一緒に生きてくれてありがとうの気持ちが溢れます!!!

一回実写化見たら、原作読めなくなっちゃうタイプのみなさんも読んでください、、、

関係性でいったら、すれ違いを超えてみると、航平と太一がただにこにこしてるところからイチャイチャシーンまで全て愛おしいです、本当に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

これは置いといて、原作履修済のスタートでは無いので、私の場合は、実写化が原作に忠実かどうかについてはそこまで気にせずに最終話まで見続けました。

原作で改めて見直すと、素敵なセリフが細部細部に散りばめられていてこれを演技として表現するのは難しいだろうなと率直に思うんです。

航平が自分が難聴にならないとその気持ちがわからなかったように、演技をする上で体験・経験って本当に大事になってくるだろうなと思います。
全員が全員太一のように最初からその気持ちを理解して自身が表現するなんて、演技でも同じようにできないと思います。

そのうえでこの航平と太一という人間として生きてくれた元紀さん、虎之介さんに感謝しかないし、こういう表現をしてほしいというイメージにドンピシャなこともあれば超えてくることもあって感激するばっかりでした。本当にすごい、、、

それぞれの人間性

ここからは、
ドラマ全体通して私が感じたことのお話💭🖊

太一は他人に対しての素直な視線を持っていて、航平はある程度自分の難聴を軽蔑した視線を持ってると思うんです。だから、もし難聴だったのが太一だったら、このふたりは出会わなかった、あるいは出会っていても仲良くなることなんてなかったんだと私は思っています。こうやって出会えてよかった、まさに𝑫𝑬𝑺𝑻𝑰𝑵𝒀________

ドラマを見ていてふたりは互いに違うところで
鈍感だなと感じました。

太一はきっと後天的に自分が愛されることに
対して鈍感になっていて、
過去の痛みとか後悔とかはあるんだけど、それを他人への観察眼に昇華させる生き方をしている。

周りからは不器用って言われるんだろうけど、
周りへの生き方としてはすごく器用。
でも、自分自身への生き方としては不器用というより適当になってしまっている気がしました。

対して、航平は先天的に愛に鈍感だから
自分に敏感になってしまっている。
きっと難聴じゃなくても、ある種のコンプレックスとか自虐要素が強くなっちゃうのかな〜と予想しました。

でもここをわかってくれてる太一の存在はとても大きくて、太一がいることで自分を認められるというか、自分の存在を許してあげられるというかそういう感情を持っていると思います。

これを恋愛感情に成長させていった感じがすごく良かった。航平の恋愛感情が太一に向くことで、太一にその生き方でいいんだよって肯定してあげている、間接的に存在を否定せずに、支え合っているという風に感じました。

お互いがお互いの人間性的な深いところを肯定した上ですれ違うのは辛かったんだけど、たくさん悩んで一緒にいる決断ができたとき、良かったねーーー!!!!!!ってなったし、悩んだ時間が無駄にならずその人の近くで存在を肯定してあげられるのって本当にいいなと思いました。

過去と人生観

太一の真っ直ぐさは自分が真っ直ぐな人間でありたいという強い思いから来てると思っていて

まず、両親が精神的に見れば結構曲がっていますよね。離婚協議までは行かなかったんでしょうけど、太一は両親ではなく最終的にはじいちゃんに引き取られました。

親のふたりがその後どういう対応にしていったかはよくわからないですが、意図せずにその物理的な仲裁のような立場から解放された時って自分を苦しめたものの善悪は問わず、逆を生きるはず。

大事にされていると思っていた両親の離婚と
双方の親も自分を引き取るのを渋っていること
って人生観が完全に変わるような出来事だし
それを乗り越えてるから、ひねくれたりとか反抗期だったりとかそういう節はちょっとあるけど、

私は自分の真っ直ぐさを信じてる太一が、これ以降の出来事で、後にも先にも自分の人生を歪ませてでも柔軟に対応するようなタイプにはなれないだろうと思ってて、

でも多分それだと上手くいかないことが多々出てきてしまうからその出来事がまた世間一般的に言ったらトラウマのようなものになって、ゆっくりと心に沈んで行くと思う。

こういうのを上手く乗り越えられなかった時、太一みたいな真っ直ぐな人間の意図しない緊張を解いてあげられるような存在は航平なんじゃないかと強く思いました......
本当にこの物語は奥が深いね💧💧

演出の技術と役者

ドラマ特有の演出という面で言うと、航平の記憶を辿っていくシーンが漫画的で監督に完敗しました。心の中で思い出をなぞるシーンって漫画でしか表現出来ない体系的なものだと思っていました。実写で表現するとこういうものなのかと最初で最高を叩き出してくれてありがとうの気持ち❕

主演のおふたりは、とにかく表情の表現が
本当にお上手でした!!!

高校時代の航平は自分の中にも外にも一定の光がどこにもなくて、じりじりと寂しいという思いが積み重なっていくみたいな表情がすごく美しくて一緒に寂しくなっちゃいましたし、

太一のハンバーグを見た時のきらっきらな笑顔とか、ちょっとバカにされた時の拗ねた顔とかころころ変わる表情に全て効果音がついてる感じが天才の表現すぎてたまげましたね、、、

今後もたくさんおふたりの表現を見続けたいと感じました。

そして航平と太一の日常を固める役者の方々も、日常に溶け込んでいて素敵でした、、、ヨコにヤス、マヤちゃんにミホちゃん、犀さんに千葉さん、この物語に出てくる人達はみんな自分の芯が強くて尊敬です。みんなが周りの人を少なからずとも想っているって素敵な世界ですよね!!!!そんな日常に私も生きれたらいいなと思います。

“音”の表現

航平は音が全く聞こえない訳じゃないですよね、
濁るというかくぐもる感じ。でも太一の声ははっきりと聞こえる。

そういう聞こえ方を加味していたかはわからないですが、このドラマのサントラにはクリアで爽快な音と曇ったふんわりとした音が上手く使いわけられていたと思います。

場面場面で流れる音楽がすごく解釈一致だったし、それぞれの音が感情をもろに表していて感動でした。

私たちには「ひだまり」が「聴こえる」ことは無いんですけど、航平が太一の声がはっきり聞こえることに対しての表現が音楽にも現れていた気がしたし、サントラの音の部分で航平の気持ち、太一の気持ちを疑似体験できるような気もしました。

現実的に、対人の記憶では、その人の顔とか思い出とかよりも、その人の声を一番最初に忘れると聞いた事がありますが、航平は誰よりも長く太一の声を覚えていると思います。
太一は死んでも航平の笑顔を忘れないんじゃないかな。

主題歌の二曲も対照的で、でもひだまりが聴こえるに似合っていて良かったです、、、

🎶「SUMMER LION」flumpool
flumpoolの明るい曲の象徴のようなメロディー、青春が始まる!!!っていう感じが全面に出てきていて本当に大好きだし、感じられる軽快さが周りから見た太一の性格、航平から見た太一の存在にあっていました...
楽しくてキラキラした太一との記憶を思い出させてくれるような気がします!!
まさに太一の曲ですね🌻

🎶「夕陽の上」 川崎鷹也
これはイントロから泣きそうになる〜、、、
ドラマの主題歌として聴くとイントロの悲壮感はなくなって、航平の苦しさと向こう側を際立たせるような儚げなメロディーに聞こえるの本当に才能が光りすぎていてすごい。。。mvも見て、感情ぐちゃぐちゃでした、航平が見せる色んな表情に音づかいがあっていてこちらはどちらかと言うと航平の曲という感じですね🌅

二曲それぞれが明るさと儚さを体現していてストーリー説明をしているようなもので、すごくドラマとして完成されていたと思います。

ありがとうひだキコ

初回から最終回色んなコンテンツを追いながら、ドラマを見守り続けて、自分の人となりとしても考えさせられるような場面や、表現者として尊敬するような場面ばかりでした。
1つのBLドラマという面でも楽しめましたが、
ある種のヒューマンドラマとしていろんなところに共感し、学び、そして感動し、自分の生き方や人生を考えさせられました。

本当に素敵な作品に出会えて良かったです。

原作の文乃先生や、監督の八重樫風雅さん、牧野将さん、原島孝暢さん、脚本の川﨑いづみさん、その他制作陣の皆様、そして主演の中沢元紀さん、小林虎之介さん、出演の宇佐卓真さん、夏生大湖さん、白石優愛さん、本間日陽さん、池田良さん、大東駿介さん、etc...の皆さんの今後も楽しみにしております꙳﹏

ありがとう、ひだキコ!
ありがとう、ひだキコを生きてくれたみなさま!「ひだまりが聴こえる」が大好きだーー😭😭😭



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