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捨て石資格、踏み石資格 a021

今日は、捨て石資格踏み石資格について書きます。えっ!そんな資格は聞いたことがない。はい、私が勝手に作りました。
資格の勉強は、その資格を取得したくてするものですが、中にはその資格に合格しなくてもよい場合があります。例えば、日商簿記2級の取得を目指す場合の日商簿記3級の勉強です。この場合、日商簿記2級は本命資格、日商簿記3級を捨て石資格と呼ぶことにします。捨て石資格の特徴は、本命資格に合格すれば、必要ないものです。簿記2級に合格した人は簿記3級について言及することはありません。持っていても持っていなくても変わりありません。
そこでよくある質問:「簿記3級を受験しましたが、不合格でした。合格するまで、このまま簿記3級を勉強した方が良いですか。それとも、簿記2級の勉強を始めた方が良いですか」
回答:「簿記2級の取得が目的であれば、迷わず簿記2級の勉強を始めて下さい。簿記2級を受験する際、一緒に3級を受験してみたらよいと思います。」
これはネット試験がなかった時代の回答ですが、ネット試験ができた現在でもこれで良いと思います。
捨て石資格は不合格でも、本命資格の勉強に進んで下さい。お金が厳しい人は模擬試験で合格レベルに達したら、捨て石資格をスルーしても良いと思います。自分の資格取得ストーリーの中には、必要ありませんので。
ここで一つ注意点があります。捨て石資格の勉強での誤解が原因で、本命資格にいつまでも合格できない場合があります。独学で陥りやすく、急がば回れということがあります。

一方、踏み石資格とは、その資格を取る前に受験することが多い資格です。資格試験のステップアップを考える際の前ステップにあたるものです。例えば、税理士を目指す際の簿記1級や行政書士や社労士を目指す際の宅建が踏み石資格にあたります。税理士試験の受験資格をクリアするために日商1級や全経上級を取得した場合、将に踏み石資格でした(令和5年からこの受験資格が不要になりましたが)。捨て石資格と異なり、自分の資格取得ストーリーの中で重要な位置を占めますので、これをスルーして本命資格を取得するとストーリーの心地よい流れ(ホップ、ステップ、ジャンプのような)と展開が醸成されません。まあ、いきなり本命資格から始まる直球の資格取得ストーリーも良いですが。
また、踏み石資格の効果としては、本命資格の取得がいわゆる難関資格の場合、ベースキャンプ効果があります。直接頂上を何回も挑戦して砕け散るより、より確実に頂上トライアルが可能で、登頂成功する可能性が上がります。

今日は本命資格の取得に向けて、スルーしてよい捨て石資格、しっかり取得する踏み石資格について書きました。

実用力、資格や経理事務についてあれこれ書いています。note 43番目の記事です。毎日書いて、読んで頂き、ありがとうございます。スキやフォローも頂き、今日も書いています。
2022年12月23日
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