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簿記実用力(1) 営業部長が b001

前回第3回で書いた簿記実用力についてもう少し書きます。

前回、消費税と備品について書きました。
消費税の課税区分は3級の範囲外なので仕方がないのですが、
とある簿記3級のテキストを見ていて???
設例に”備品1,000円を購入し”
思わず、消耗品でしょうってツッコミ入れました。
それまでの設例と同じ土地の購入でいいのに...。
テキストだから何でもありですが...
(減価償却も取得価額500,000円にすればよいのに)

「実務での仕訳1 消耗品費(事務用品費)と備品」のページを入れて、
◎机やコンピューターを購入した場合、
 10万円未満の場合、消耗品費(事務用品費)で、
 10万円以上の場合、備品で仕訳します。
これで、簿記を学習した人が就職して、
消耗品費と備品の入力で迷うこともありません。簿記実用力アップ。
※固定資産=1年基準もありますが、通常これで十分。

さて、ここに罠が1つあります。
問題:コンピューター(税抜98,000円税込107,800円)を購入しました。
   使う勘定科目は、どれですか(a.備品, b.消耗品費, c.わからない)。
答は、cです。会社が税込経理方式ならaで、税抜経理方式ならbです。
でも、3級での学習は税抜経理方式です。どちらを選択するかは、会社の自由です(選択した方式をすべての取引に適用するのが原則です)。
> タックスアンサーNo.6905 税抜経理と税込経理の選択適用(法人の場合)
> https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6905.htm

さて、これを知らないとピンチに陥ることが...
来月の決算を前に、営業部長から質問がありました。
「支払10万円のコンピューター買おうと思うんだけど、消耗品で落ちる?」
「10万円以上なので落ちません」と回答。
部長は渋々1つ下のグレードを購入。
課長は(税抜経理方式なので)支払10万円のものを購入しました。
それを知った部長がこちらに近づいて来ます(ピンチ)。
やはり、簿記実用力が必要です。

実用力で想ったことを書いています。note4つ目の記事です。
よろしくお願い致します。
2022年11月14日
#経理事務   #簿記  #実用力 #経理に役立つ #実用的に使いこなす能力



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