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東尋坊ってめちゃめちゃ怖いところじゃん!(福井旅行 前編)┃ヤスデ丸の1万逃歩日記 #12

なかなか運動する機会もないため、毎日1万歩は歩くように心がけている編集部員ヤスデ丸(27歳・独身女性)。健康増進というだけでなく、散歩は日々の現実逃避にうってつけ。その道中で見たもの聞いたものは、こんなもの──

出不精ではないものの、旅行はなんか疲れるという理由であんまり行くことがなく、国内の観光地は局所的にしか訪れたことがない。

そんな私でも、最近行ってみたいなーと思ってたのが、昔、手塚治虫の『MW』を読んで知った大久野島。でも島ならあったかい時に行きたいし…てことで、もう一つの行きたかったスポット、東尋坊へ!

元々ただの殺人スポット?

まず、行きの新幹線で爆睡し乗り過ごし、京都に着いてしまったので、せっかくだからと友人の提案で京都タワーにのぼる。

乗り過ごしても無料で引き返させてくれるそうだが、もう京都着いちゃったしってことで下車

ホントは100円くらい払う望遠鏡が無料で使える仕様に。さすが京都、そんなところでちっちゃく金を使わせる気はないんだな。

清水寺方面を覗いてみると、うじゃうじゃとスゴイ人だかり。考えてみれば11月末、まさに日本中のインスタグラマーと主婦の会が一堂に会する場所じゃん!

京都タワーからの眺め。写真の中央、山の裾のやや赤っぽいところが清水寺

清水の舞台を囲うように群生するは真っ赤に染まった満開の紅葉。ん? 引きで見てみると真っ赤なの清水寺の周りだけ? もしかして人工的に赤くしてるんだろうか…。京都はんなら観光客のためにそれくらいやりそやなぁ〜。さて、そろそろ北陸行きの「JR特急サンダーバード」の発車時間🚃

サンダーバードに乗り、京都駅から1時間半ほどで福井駅に着く

駅前には、以前ブラタモリで見た動く恐竜🦖🦕がいる。駅の対面のビルに入っているキャバクラまでダイナソー仕様。どんなキャバ嬢がいるのか気になる。

奥のリアルな恐竜たちの手前で呑気にこちらを向いているのは、フクイティタンという草食恐竜の「ティッチー」
こちらが実際(?)のフクイティタン。モニュメントの全長は10mと大型
街に溶け込むフクイティタン。たまに動く
向かいのキャバクラ。ジュラシック感満載なのに、店名はフラワー🪻
駅前に置かれた「白いポスト」

有害図書を回収して"青少年を健全に育てる"目的で60年代ごろ設置され始めたという「白いポスト」。実際に見たのは初めて!
現在ではなかなかお目にかかれない白いポストだが、ウィキペディア情報によるとこうだ。

「(1990年代)大人のマナーの悪さからゴミ箱代わりにゴミを投げ入れられたり、鍵を壊して中の雑誌を盗まれたりなど、管理が難しくなっている」

爆弾を発明した人も、飛行機を制作した人も、白いポストを提案した人も、誰もみんなそんなことは考えてなかったんだろうな🤔

お昼ご飯は「ヨーロッパ軒」の醤油ソースカツ丼。

こちらは福井駅近くの総本店の店内。大正時代に東京・早稲田に開店したのがホントの初代。関東大震災で被災したのを機に、店主が帰郷。故郷の福井で新たに「ヨーロッパ軒」を始め、現在に至る。現在は福井県でしか食べられない! 大阪の551みたいな感じ
カツ丼(1,080円)
醤油ベースのあっさりとしたソースで味付けされた、薄く伸ばしたカツ。個人的には肉厚なものよりこういうオヤツっぽいカツの方が好み。厚みは薄いけど、肉は柔らかく食べ応え抜群
待ち時間に読んでた県民福井に掲載されていたクマ情報。アイコン画像も用意されているあたり、この時期の定番なのか、それとも今年から始まったコーナーなのか。地域性を感じる🐻

そしてお目当ての東尋坊へ!
福井駅から東尋坊までは車で約45分(意外とかかる)。

入り口。まずは「ぼく東尋坊」と坊主が自己紹介。東尋坊の「坊」って坊さんのことだったんだ……
期せずして、この日二度目の地方タワー。地上55m、1964年の東京オリンピックの年に設立。展望台への入館料は大人500円(駐車場も500円)。スタッフさん曰く、元々は地元の金持ちが「俺らの街にもタワー建てようや!」と建てたという東尋坊タワー(ホントかは不明)。現在は所在地の坂井市のもの
まさかの衝撃的な由来が書かれている。いや、ゴリゴリ殺人じゃん!
写真だとわかりづらいが、家族連れや若いカップルなど、結構人で賑わっていた
「しあわせの花」という坂井市のPR動画で「霊が映っている」という曰くのある場所、ピンポイントで撮影。特に何もいない(そりゃそう)。

↑1分20秒〜1分30秒、後方に立つ赤い服の男性の背後に……確かに何かいる

いまでは廃墟だらけとなったオートレストランを彷彿とさせる、2Fのレストランエリア。現在は使われていないが、昔、たとえば社員旅行全盛期の時代には、あわら温泉へ宿泊した翌日の観光スポットとしてツアーに組まれていたのかな……などと想像が膨らむ
こちらも福井名物「ローヤルさわやか」。色はメロンソーダだが、味はデカビタ系。瓶で飲めるのが嬉しい

東尋坊といえば、ぶっちゃけ自殺の名所の一つ。まさか、崖に突き落とされた東尋坊の怨念がいまだに……とかつい結びつけて考えてしまう。ちゃんと曰く付きの場所やん! みたいな。そう思われることも分かった上で、由来をタワーに展示してるんだろうから、なかなか肝が据わった市。

でもあの火サスでしか見れないような、断崖絶壁! 日本海バッシャーン! が見れて大感激。

この絶壁、"柱状節理"と呼ばれるそうで(これまた成形過程が面白いので、地理的に興味ある人は調べてみてほしい)世界的に見ても珍しいらしく、東尋坊は「柱状節理世界三大絶勝」の一つ。ちなみにあとの2つは、朝鮮半島の金剛山とスカンジナビア半島の西海岸とのこと。

さて、長くなったので今回はここまで!
次回は、【床の軋む民泊とストリップショー】のお話💃

<著者プロフィール>
ヤスデ丸(やすでまる)
「実話ナックルズ」の女編集部員。埼玉生まれ中東ハーフ。いよいよアラサー。YZF-R3を手放して、車検のないニーハンに乗り換えたい今日このごろ。好きなプロテインは「ウマテイン」ミルクティー味。「1万逃歩日記」「裁判傍聴ファイル」など不定期で掲載中