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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第30回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた

ムショの“給与”はオヤジしだい

Kさん(31歳当時)覚醒剤使用の罪で3年10ヶ月のあいだ釧路刑務支所に服役。 現在は鳶職人となり社会復帰している


“ヅケ”が命


 受刑者(介護老人も含む)は1日8時間(週40時間)の刑務作業が科せられており、職種、等級に応じて作業報奨金が支給される。一人当たりの月平均額は4340円(平成29年度調べ)となっている。

 今回取材に応じてくれたのは、長野県在住のKさん。3年10ヶ月服役し、出所直前の月額は平均額を大きく上回る1万2千円。なぜ、平均値の2・8倍もの報奨金を得ることができたのだろうか。

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