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鈴木ユーリ

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(すずき・ゆーり) ライター。『実話ナックルズ』にて連載『ゲトーの国からこんにちは』など X@yuri_suzuKii
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#闇金

【インタビュー】フッドリッチトーキョーRAKO「安藤組“餓狼の血”を継ぐ男」の半生(前編)

祖父は「安藤昇の言うことを聞かなかった唯一の男」  まだ残暑がただよう秋の日のことだった。 「来たか」  渋谷の鰻屋の門をくぐると、その人はすでに待っていた。伝説の元ヤクザであり、異色の映画スター。歳は召していたが、目をまともに見れないほどのオーラがあった。 「楽にしていいぞ。で、今は何をやってるんだ」 「パクられて出てきて、今は抗争を繰り返しています。××組と揉めてます。○○組とはもっと揉めてます。自分は、今流行ってる振り込め詐欺とか許せなくて、薬をイジってる不良も

「ウシジマくんよりもっとエグかった」。歌舞伎町五人衆と呼ばれた男が明かす「闇金全盛期」

歌舞伎町を闊歩する ブランドに身を包んだ男たち  ちょうど20年前。再選した石原慎太郎都知事によって「歌舞伎町浄化作戦」が開始された。  街の治安は実際のところ最悪だった。銃殺や強盗といった事件が多発、現在のように大学生や外国人観光客が寄りつける街ではなかった。しかしそんな街を闊歩する男たちがいた。“歌舞伎町五人衆”と呼ばれた若き“黒幕”たちだった。 「“五人衆”はネットで勝手に広まった呼び名。グループではなくて、それぞれが街で派手に遊んで、名前を売っていた人間です。あ

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