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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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2021年8月の記事一覧

人生がわかるのは、逆境の時よ。

「逆境」。 迫り来る、乗り越えるべきネガティブな物事を、可能な限りカッコつけた表現。乗り越えられること、立ち向かえることが響きの前提にあるような、力強さを感じる言葉。 人生がわかるのは、逆境の時よ。 Life know is, when the adversity. そう言ったのは、「時代と闘った女」ココ・シャネル。彼女のつくりあげたファッションブランドを知らない人はいないでしょう。ですが、彼女の人生は逆境に満ちていました。 女性の社会進出への挑戦、共同経営者の裏切り、ナ

生きてるだけで「誰かの生きる理由」になる

ほっこりするお話が、Twitterでバズっていました。 いいお話ですね。 『生きてるだけで「誰かの生きる理由」になる』。 これ、理由になっている人の側は案外自覚のないことかもしれません。 子や孫本人たちは、親や祖父母にどれだけ影響を与えているかなんて、分かりませんものね。 家族だけではありません。 友人や恋人、同僚、現代ならではですけどSNSのフォロワーさんとか、いろんな方面につながりができていて、いつのまにか自分がその人の「生きる理由」になっているかもしれないのです。

船荷のない船は不安定

今日は3週間ぶりの通院でした。 この間の出来事を話して、先生にフィードバックをもらう。 いつもの時間でした。 引き続き薬を服用しながら様子を見ることとなりました。 もうすぐ休職してから1年になります。 この1年間本当に色んなことがありましたが、 やはり仕事を半年も休職したことは、一生の中でも大きな出来事ですね。 "船荷のない船は不安定でまっすぐ進まない。 一定量の心配や苦痛、苦労は、 いつも、誰にも、必要である。" -アルトゥル・ショーペンハウアー こんな言葉を見つけま

他力本願でいい気がする

書いた内容や単語をAIが診断して気分の波を可視化してくれる「muute」という日記アプリ。 このアプリによると、最近の私は気分が上向いていて、健やかに過ごせているそうです。 自分の体調くらい自分で把握せえって言われそうですが、 実感としても、休み明けにもかかわらずある程度前向きに過ごせています。 以前の自分、つまり抑うつ状態で休職した時と今の自分とでは何が違うのか。 それは、ズバリ「無理しなくなった」ことです。 以前の自分は多くの仕事を安請け負いして(業務に比して人が足り

お金の話

100日連続投稿で一旦やめるんちゃうんかーい、と自分でもつっこんでおりますが、 やっぱり何かを書くのが好きなのですね、今日も書きます。 私の会社は、いわゆる"退職金"にあたるお金を、若いうちから自分で積み立てて運用する「企業型確定拠出年金」制度を導入しています。 毎月コツコツ積み立てて、人によってはそれを株式や債権に投資しながら、その運用益を退職金としていただく。 もちろん元本割れの心配のない現金として貯める手もあるのですが、 私の場合は若いので多少のリスクをとってでも積極

終戦の日

今日は76回目の終戦の日。 国民が過去と向き合わなければならない日。 今年もコロナ禍ですが、 多くの人が戦争に思いをはせることと思います。 戦争については、祖父母から多くの話を聞きました。 しかし、もっと若い世代では、そうした体験がない人も多いとか。 時がたつにつれ、戦争が風化していく危機感を感じます。 最近読んだ本の中で、 「21世紀には石油に代わって”水”を奪い合うことになる」 と書いてありました。 加速する気候変動や人口爆発によって、 真水が貴重な資源となるらしい。

備えよ。たとえ今ではなくとも、チャンスはいつかやって来る

休職中、周りに「状況はいつか好転するよ」と言われても、 「それはいつ、どのように?」とひねくれた思いを抱いていました。 「止まない雨はない」「虹は雨の後にしか現れない」みたいな、 きれいごとのような言葉にもたくさん触れてきました。 そのたび、 「それは結構なことですが、私は”今、この雨”がつらいのだ」 と思っていました。 なので、 「明日を信じましょう」「今を頑張ればいつか晴れます」 みたいなことは本心ではない。 経験から言えるのは、 「つらい時はつらいと言う」 「いやなこ