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あなたのパワポ資料のデザインをAIが判定します!?

昨今のAI技術は、精度面の向上はもちろん、誰もが、大きな費用も掛かることなく利用できるという点で、めざましい進歩があると感じます。今回はなんとプレゼン資料のデザイン・出来栄えを判定するAIを自分で作成してみました!

1 |AIメーカーについて

今回使うのこちらの『AIメーカー』です。IBMワトソンやGoogleなども画像判定AIに関しては、様々なメーカーが無償でAPIを公開していますが、組み込むシステムインターフェースは作る必要があるので、残念ながら私には少々ハードルが高かったです。こちらのAIメーカーはAPIという形ではなく、ユーザーで使えるようにWebサービス化されており、システム知識がない方でも問題なく使えます

今回はこちらを使い、機械学習だけに専念して判定AIを作っていきます。

※開発者のHP記事によるとAIエンジン自体はCaffeを使っているそうです。

2|実際に学習させてみた

では、早速やってみましょう!トップ画面から画像分類を選択します。

AIを作る

AIと言っても魔法のようになんでもできるわけではなく、現在の技術はある程度使える分野は決まっています。画像判定、音声からの文字起こし、統計的な分析、顔の判定・・・等です。                                  今回は画像判定です。AIメーカーにおける学習はデザインの出来栄えが何点かを判定するような抽象的なものではなく、この画像がどのラベルに当てはまるのか、YESorNOで明確に学習させていきます。今回は以下のような3つの分類に分けたので、学習させる画像はすべてこの3つのラベルの必ずどれかに当てはまるように学習させます。

ラベル

次に機械学習させるスライド画像ですが、これが大変です。カッコいいスライドは、決算資料はじめ比較的素早くかつ多くのサンプルを集められたのですが、ダサいスライドと壊滅的なスライドの材料を探すのが大変でした

壊滅的なスライドについては、youtuberラムダ技術部さんのテクニックが非常に参考になりました。原色、ギザギザ吹き出し、複数色グラデーションなどダサさの要素を明確に定義されています。

圧倒的にサンプル件数が足りなかったので、この動画を参考にしたがって、実際にオリジナルの学習材料も作成しました。

ダサいスライド例

なかなかうまく壊滅的なスライドのサンプルができたと思います(笑?)右下のキャラクターは、パワーポイントの標準3D素材を使ったんですけど、こんな癖のある素材、一体誰が使うことを想定しているんでしょうか(笑)

そしてダサいスライドも非常に大変でした。上述のようなとにかく滅茶苦茶に作成した資料ではなく、適度なダサさが必要です。1999年以前のスライドのような特殊なgoogle検索をしてみたり、自分の学生時代のスライドを引っ張り出したりして、無理やり学習数を確保しました。

学習素材の数は、1ラベルにつき最低20個以上必要です。今回はつまり60件以上を学習させる必要があるので、2日間ほどかけて素材を集め回りました(むちゃくちゃ大変・・・)。学習は以下の実行ボタンを押しましょう。素材集めは2日ですが、学習はすぐ(一晩?多分もっと早く数時間くらい?)に終わりますので、ご安心を。

無k題

こちらをクリックで学習開始でOKです。(この画面はすでに学習済みのため100%になっています)

3|完成そしていよいよテスト・・・

ではいよいよテストしてみましょう。私が先日表紙スライド作り方の記事でご紹介したZホールディングスの決算資料表紙を判定してみます。

画像4


結果は、、、、


結果


さすが92%でした!!(※学習に使ってしまった材料なので、当然の結果なのですが(自演)・・・それでも100%にはならないようです)。実際に、シンプル、整理、統一感があるような資料を比較的多くカッコいいスライドとして学習させましたので、そういったものが上位判定されやすいと思います。

4|皆様もぜひお試しください!

そんなこんなでできたのがこちらです!

形式はpng、jpeg、画像は一つのみの対応です。pptファイル直接は無理なので、画像に変換してください。すぐに結果(カッコいいスライド、ダサいスライド、壊滅的なスライドの3段階を目安に%で回答)を判定致します。

もし使って頂いた方はぜひコメントもお待ちしております。「なんで私の資料が壊滅的なスライド判定なんですか?」ということでしたら、AIの方の追加機械学習、もしくは、皆様の資料の方を私が修正を致しますので、よろしくお願いいたします(笑)

<本日の内容>
好奇心:★★★★★(星5つ!!)

※釣りタイトルと言われないように、AIも記事も自分なりに頑張って作成しました!もちろん、SE技術者から見れば、大したレベルではなかったもしれませんが、どうか心温かい目で読んでいただければ幸いです。

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