【ラジオNIKKEI賞2023】レース回顧

レース展開

スタートからグラニットが押してコーナー手前でハナを奪う。楽な感じでシルトホルンがそれに続き、1番人気のレーベンスティールは中団を追走。1000m通過は59.7秒とミドルペースになり、道中息が入って好位追走のシルトホルンやエルトンバローズにとっては絶好の展開に。3コーナーからペースが上がり、シルトホルンが直線で先頭に立ち、その外からエルトンバローズが差してきて、最後は交わし切ってゴール。レーベンスティールは馬群を捌くのに苦労して3着止まりとなった。

上位馬回顧

1着 エルトンバローズ(事前A評価)

道中は好位の内目でじっくり脚を溜める。4コーナーでシルトホルンの外に出して、センスの良い走りで重賞初制覇。そつなく乗った西村淳也の好騎乗が光った。出走馬全頭見解に書いた通り、西村淳也は福島や小倉ローカルの中距離ではトップクラスに上手く、彼が福島や小倉の芝1800〜2000mで騎乗があれば、必ず抑えておきたい。

2着 シルトホルン(事前C評価)

好スタートから楽に2番手を確保。折り合いもスムーズで、4コーナーでは抜群の手応えで直線に向いて先頭に立つも、エルトンバローズに差し切られての2着。安定したレースぶりを披露した。事前予想では軽視してしまったが、ダービー5着馬のノッキングポイントと東京マイル戦で0.3差は伊達では無かった。ローカル、中央場所問わず好走できている点は今後にとってもプラスで、レース選びの幅が広がりそう。

3着 レーベンスティール(事前S評価)

道中は中団を追走。4コーナーを迎えても仕掛けず、その間に馬群に包まれ、強引に馬群を割ってきて、3着を何とか確保。スムーズな競馬に終始した上位2頭には届かず、バルサムノートに斜行して不利を与えてしまった。まともに先行してスムーズな競馬なら突き抜けていた可能性は高く、不完全燃焼感の強い競馬となってしまった。2勝クラスではまず確勝級だが、秋に向けて陣営としても賞金を加算したかったレースであり、その点でもあまりにも痛い敗戦となった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?