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喫茶店探訪〜カフェテラス樹樹(福岡・中洲)〜

 先日、福岡で見つけて気に入った喫茶店「樹樹」。一蘭の本店すぐ近くという中洲のど真ん中にありながら、時間の流れが表通りとはまるで違うゆったりとした空間に魅了された。

カフェテラス樹樹の入口

 道路に面した入口にはいくつもの看板が。お洒落な看板のほか、回転型ではなく床置きタイプのKEY COFFEEの看板は珍しい。

 店内に入ると、窓際にテーブル席が2つ、その他はカウンターで、店内の面積に対して大きなカウンターが中心というのもやや珍しいのではないか。
 カウンターに腰掛けると、既に買い物途中に立ち寄った常連さんと、競馬新聞を傍らに煙草を燻らせながらコーヒーを飲む男性が。後に店員さんと親しげに会話していたので、こちらも常連客だと分かる。

紅茶を注文したらサービスも

 他のお客さんが途切れたところで、お話を伺う。中洲のこの場所で40年以上やっていて、現在はおばさんがお一人で切り盛りされているが、昔はバイトを雇っていたそう。
 「元々は隣にデパートがありましてね。その頃とは街も様変わりしてしまいました。」

 福岡でも個人店の喫茶店を探すのはなかなか大変とのことだ。愛煙家の憩いの場所であると同時に、顔馴染みの立寄処という何ともいえない佳い空間であった。

 まったりと読書をしながら紅茶を戴いていると、フルーツを和えたヨーグルトとビスケットをサービスしてくれた。カウンターといい、夜ならbarの様相だが、昼の喫茶でこんなコミュニケーションが出来るのは嬉しい。

 福岡に来る度に寄らねばならぬお店がまた一つ増えた。

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