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SOUND TIPS 7〜アニメ 「ぼっち・ざ・ろっく!」のギターは”レスポール・カスタム”

今放送されてる「ぼっち・ざ・ろっく!」ってバンド系アニメが、2009年放送の「けいおん!」以来のブームになりつつある。。。!?

楽器触ってるので。。。こういう系のアニメは「チェックしてみる!?」ぐらいのライトなノリなんだけど、主人公の弾いてるギターが父親から借りたー

「黒のギブソン・レスポール・カスタム」

らしき50万円以上はするだろう!?。。。って高額モデル。

そう言えば、「けいおん!」もやっぱり高ーいギブソン・レスポールだった。。。


レスポールって?!

「レスポール」ってのは元々ギブソンが1952年に発売した「レス・ポール」って人のシグニチャー・モデルで、権利関係的にギブソン系の本家ギブソンとエピフォンあたりが名乗ってる名称。

”Les Paul"の文字が刻まれたヘッド

ギブソン系以外のメーカーやブランドが「レスポール系」とか「レスポール・タイプ」と言わずに勝手に「レスポール」って言ったら。。。ソレって本来はアウト。



レスポールの特徴

下の写真で、手前はBlitz by Aria Pro Ⅱの「レスポール・タイプ」、奥がエピフォンの「レスポール」。本家ギブソンのギターは。。。ファイヤーバードはあるけど、レスポールはない。。。

レスポール(系)はボディ内部にアコースティック・ギターのような空洞を持たないソリッド・ボディーがスタンダード(つまり重い)だけど、奥のエピフォンのようにセミ・アコースティック・モデルもある。ただし、非常にレア。

そのレア・モデルの方はピックアップはカバーされていて、平らな表面になっている。

特徴は下の写真のようにー
(上段左から)
・ピックアップがハムバッカー(カバード)
・セットネック
・ボディーの縁のバインディング

(下段左から)
・左右3つづつのペグ
・ネックに対して、ヘッドにかなりの角度がついている
・テールピースで弦をしっかり固定

といったことがあり、セットネックやバインディング(安い「タイプ」ものは。。。模したペインティングみたいなのも・・・)等、作りに一手間要るのがストラト・タイプとの大きな違いで、他にボディーの表面が真っ平らではなく、アーチを描いているのもやはり単純加工じゃないポイント。Blitzでさえ、トップはアーチがあるのには感心。

当然、それは価格に跳ね返ってくるので、ストラト・タイプよりも高くなる。2万円以下では、非メーカー系でレスポール・タイプはサウンドハウスのプレイテックぐらい。。。

メーカー系の最安レスポール・タイプのBlitzでも、2万5千円以上はする。

本家のレスポールには、「スタジオ」/「スタンダード」/「カスタム」といった種類があり、バインディングのある無し/ペグの種類/ヘッドの中央が文字がダイヤモンド・インレイか・・・といった違いがある。

「カスタム」が最上位モデル。

エピフォンはギブソンの廉価版だったはずなんだけど。。。昨今の値上げの嵐で、エピフォンでさえ5万円以内で買うことは難しくなってきた。。。

本家ギブソンのレスポールは、「スタンダード」でも30万円近くに高騰している。5万円近く価格が上がってる。。。!?


「黒のレスポール系モデル」が入手困難!?

どうも。。。「ぼっち・ざ・ろっく!」人気のせいでしょうか。。。2万5千〜5万円ぐらいの廉価版の新品の「黒のレスポール系モデル」が現在、ほぼ全メーカーのものがー

「入荷未定」
「2023年3月入荷予定」

って。。。全滅状態になっている。。。

先に進んでる原作の漫画の方ではその後、自分でヤマハのパシフィカの上位モデルを買ったらしいので、これもアニメに登場したら入手困難になるのでしょうか。。。!?


ストラトvsレスポール

以前、noteに書いたものを参考のためにリンクを貼っておきマス。


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