60、結婚式当日まで式を挙げれるかどうかわからなかったフィリピンでの国際結婚

国際結婚の場合、日本でやるか彼女の母国のフィリピンでやるか、2パターンあるけれど、日本に住んでいるわけではないフィリピン人の彼女を持ってる人はフィリピンで結婚式を行うのが一般的らしい。そしてその手続きをするのも結構時間がかかる。フィリピンはアメリカ法の影響を受けているらしく、結婚をしたいカップルが「私たちはこれから結婚をします。異議のある方はいますか?」という公示を10日間して周囲の意義がないことを確かめるという、いまだにそんな風習もある、また日本との違いはキリスト教の人やその認証を得た人であれば教会で牧師の前で結婚、そうでなければ市役所にある裁判所のようなところで区長や裁判官の承認を受けて成立する流れであり、その時に挙式は必ず行う必要がある。

僕達もその流れを組んで区役所で結婚式の計画を立てていたけれど、運が悪いことに、フィリピンにて2月10日に予定されてた結婚式、立会人として必要なセブ市のお偉いさんが急遽大統領にマニラへ呼び出されるとうことでキャンセルされる。

もともと僕らは2月14日をリクエストしたけれどあちらの都合により2月10日にさせられた、それなのに『10日はダメだ14日ならokだ』と直前の2月7日、金曜の夜に言われる、そもそも僕らはその日をリクエストしたのにあちらの都合で10日にさせられた。一体、これの準備のためにどれだけの労力と費用と人が動いているのか分かってるのだろうか?

フィリピンではそれを弁償したりするような常識や社会の仕組みはない。当然ご両親は怒ったけれど役人さんに逆ギレされる始末、、、僕は初めからフィリピンはそんなもんだと思っていたので怒ってもないけれど、わざわざ日本から来てくれる家族には申し訳ない気持ち、、、

しばらく落ち込んで泣いていたチャイさんだけど立ち直り、とにかく動いていくつかの区役所にあたってみた。その結果、もしかしたら結婚式はできるかもしれないので、当日の朝早くに指定された場所に来るように言われた。結局、当日まで結婚式ができるかどうか分からないという感じで当日を迎えることになった。社会がいい加減なフィリピン人からしても前代未聞レベルのいい加減さらしい。

そして当日、朝早くに示されたところに出向く、だけど『そんなの聞いてない、そんなこと私の知ったことじゃない』と感じの悪い態度で跳ね除けられる。仕方なく別の区役所に行くと、そこの裁判官のおばちゃんはやってくれると言うこと、当初挙式をする予定だった場所から当日は別の場所になってしまったけれどなんとか結婚式を挙行することができた。

裁判官の前で永遠の愛を誓い、そして披露宴の会場に向かい、結婚式を挙げた。それは日本で一般的な人たちがやってるものよりも全然質素な感じだったけれど、チャイさんの友人たちがたくさん手伝ってくれたような、手作り感があって誰でもウェルカムな感じでありアットホーム、どういうわけかやたらとカラオケが多く、それでいてみんなノリノリ。特に僕の母ちゃんはその文化の違いにいたく感動していたよう。日本ではこんなに楽しそうで幸せそうな結婚式は見たことないんだって。


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