マガジンのカバー画像

sketch

10
日々の思考や妄想を書き留めたスケッチ
運営しているクリエイター

記事一覧

寄生パビリオン

寄生しながら成長する建築 ・メインの建物を拡張するサブ・パビリオン ・シチュエーション(建物内部のコンテンツや来訪人数など)に合わせて拡張 ・寄生する建物のデザインパタン等を学習し、自律的に構築・変形する 未来と芸術展 ※1で「ネオ・メタボリズム」という言葉を見つけた。確かに、(1960年代の「メタボリズム」運動の時とは状況が異なる)近年の人口知能や生命化学などの急速な発展を踏まえ、新陳代謝(メタボリズム)的なアプローチを再考することで、建築の新たな可能性が探求できるかも

折り宅

折り紙のように折って建てることができる家 ・折り畳み式のインスタントな家 ・素材のプログラミング ・用途別にパターン展開 遊牧民が大草原から場所を選んで包(パオ)を広げて生活するように、(もちろん規制は付き纏うが)街に自分の居場所を気軽につくりながら過ごすことはできないか。そんなツールがあれば、街をより楽しく、豊かに使いこなすことができるかもしれない。 折り紙のように、手軽に折って建てることのできる家。自律的な機能を持つ素材(=素材のプログラミング)で作られる。少しの間雨

フィットネス・スクールゾーン

地域のフィットネスクラブとして賑わう、スクールゾーン ・スクールゾーンに健康器具を点在させる ・地域で子供たちを見守る仕組み スクールゾーンは交通事故対策としては有効なのだろうが、地域住民(とくに自動車を乗らない人)にとっては、小学校の通学区域を示すだけの行政的な区画にすぎないのではないか。地域住民を動員できるソフトを組み合わせることで、本来達成すべき「子供にとって安全な場所」としてのスクールゾーンになり得るのではないか。 例えば、各時間帯ごとに様々な年代の人が緩やかに賑

パーティーエレベーター

目的地まで乗客を盛り上げる、前説アトラクション ・乗客のテンションの総量によって停止階が決まる ・乗客の心拍数やEV内の音量などから総合的に判定 超高層施設のエレベーターは、上で待ち受ける展望やエンタメへの期待も相まって、階数や地上高が上がっていくにつれて高揚感も高まっていく。メインコンテンツに向けてお客さんを盛り上げる前説をするアトラクションとも言える。 例えば、乗客のテンションによって停止階が変動するようなエレベーターがあったら、最高の盛り上がりのなか目的地に案内する

タイムマシン仮囲い

土地の記憶を巡ることができる、仮囲い ・土地の記憶を振り返る装置(XR) ・過去の風景から完成イメージまで、時系列順に覗いて歩ける ・過去建築の3Dデータをアーカイブ この場所、もともと何が建っていたっけ? 工事現場を横切りながら、こんな会話をすることが多々ある。つい最近まで毎日のように見ていた建物でさえ、その場からなくなると、僕たちは簡単に忘れてしまう。 それぞれの土地が持つ豊かな記憶は、土地としての求心力につながる、街の資産とも言える。再開発や建替えにより、街の風景は

フリーポスター

街の掲示板に貼られた、全面自由記入欄のポスター ・性善説に基づいた小さな社会実験 ・非常事態中に出現するメディア ・狭域で体温が感じられるコミュニケーション コロナ渦の在宅期間中、気分転換でよく近所を散歩していた。 災害直後にテレビCMにACジャパンが多くなるように、地域からはアクティビティが失われ、街の掲示板からはポスターがほぼ消えていった。 速く安定した繋がりを日々求めがちだが、時には、いつもの道でふいに出会う“置き手紙”のようなものがちょうど良かったりする。それには

パブリックヒューマン

街の影響を受けて成長する、デジタルヒューマン ・街の情報や通行人に影響を受けて成長する ・パブリックアートとしての人工知能 ・異なる都市に点在させれば、街によって違いを楽しめる SF映画やアニメで都市の未来描写に使われる、巨大な人型の「ホログラム広告」。彼らは街の風景からはみ出し、どこか哀愁も感じられる。あの演出が僕は結構好きなのだが、広告である以上、(技術面をクリアしたとしても)規制の関係で、実現はなかなか難しいのだろう。 「パブリックアート」だったら実現の可能性はある

公衆菜園ボックス

公衆電話ボックスを利用した、小型植物工場/直売所 ・公衆電話ボックスのリノベーション ・小型の植物工場であり、その場で栽培された野菜を買うことができる 公衆電話は利用の減少とともに設置台数も減り続けている。災害時の用途があるので、ある程度は残るようだが、大量の撤去・廃棄を考えると勿体ない。あらゆる場所に設置されているポテンシャルを活かして、別の事業者が入ったり、新たな活用方法はないだろうか。 例えば、近年技術の進化も目まぐるしい植物工場はどうか。 田舎にある卵や野菜の無人

ミステリーナビ

おかしな生物がいつもと違う場所に誘う、ARナビゲーション ・AR上の生物が「どこか」に道案内してくれるアプリケーション ・街のお店や施設との提携も可能 子供の頃に通っていた駄菓子屋の自販機にあった「ミステリーゾーン」という、何が出てくるかわからない缶が僕は好きで、後悔することがあっても懲りずにボタンを押していた。 昨今の多くの都市開発では、利便性や安全性を求めるあまり、(僕もその恩恵は受けているが)決められたルートを外れて散策する機会は得られにくくなった。街歩きにも「ミ

スケッチしていること

背景僕は時々、ぼやきにも似たスケッチ(基本的には文章)を書き留めている。 これまでEvernote等に書いてそれっきりになっているだけだったので、noteを始めるにあたって、折角ならこれらも人の目に触れる可能性のある場所に置いてみようと。 僕の興味関心や考えていることを少しでも感じてもらえれば良いし、同じようなことを考えている人たちとの出会いにも繋がれば最高。 「あそび」のある場/体験づくりこれからの都市計画や場づくり(サービス業や小売など、他分野の多くも同様だろう)の主な