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ハトシワークショップはこんな感じでした

うちの両親は2人とも長崎出身だったため、千葉の家でもよくハトシを作って食べていた。そもそも海老を揚げたやつなんてうまいに決まってるし、我々は揚げ物大好きな太った一家だ。ハトシは家の大皿に山のように積まれ、大人も子供も胸焼けするまでハトシに食らいついた。ハトシの夜、母はいったい何枚のパンを使ったのだろう。材料費だけでも相当だったろう。

そういえば私が幼い頃は海老だけだったハトシはのちに肉バージョンが登場し、最終的には海老は大人だけ・子供は肉ハトシになっていった。まあ仕方ない。海老は子供にはもったいないもの。埼玉県民にはそこらの草を食わせておけばいいように、育ち盛りの子供なんて肉食わせておけばいいんだもの。だがその肉ハトシがイヤで、私はハトシそのものが苦手になってしまった。

ハトシ愛が再燃したのは自分で作るようになってからだ。やっぱ海老だ。うまいハトシは海老なのだ。言われてみれば中国はもちろんのことタイやベトナムなどあちこちの国に「海老のすり身とパン的なものを組み合わせて揚げた料理」は存在する。なぜか。うまいからだ。やっぱ海老なのだ。

…と熱く海老を褒め称えているが今回のレシピはなんと肉入りである。あれほど肉ハトシを嫌っていたくせに肉入りなのである。というのも前回のハトシワークショップの際に長崎の伯母に確認したところ、母方のそもそものルーツのレシピは肉が隠し味に使われてることがわかったからだ。肉100%ハトシは相変わらず苦手だが、伯母レシピの肉の使い方は首が折れるほどうなづけた。あまり無いレシピだが気に入ってくれるといいな。

★当日ハトシを揚げ焼きする油はサラダ油、オリーブオイル、太白ごま油、ラード、バターの5種類を用意した。それぞれ好きなものを、はたまたミックスなどして楽しんでもらいました。

揚げハトシ

【ルーツのハトシ】

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めちゃくちゃくだらないことに使いたいと思います。よろしくお願いします。