【読書記録】つまらない住宅地のすべての家
あらすじ
とある住宅地に、刑務所を脱獄した女性受刑者がこちらに向かっているというニュースが飛び込んでくる。路地をはさむ10軒の家の住人たちは、用心のため夜間に交代で見張りを始めることに。事件をきっかけに見えてくるそれぞれの家庭の事情と秘密。だが、新たなご近所付き合いは知らず知らず影響を与え、彼らの行動を変えていく。
コミュニティは希薄化し、どんどん隣近所との関わりというのは無くなりつつある。挨拶を交わす程度、その微妙に引かれた一線を誰もが感じ、少し違和感を感じながら生きてい